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「ダークウェブ」の危険性とは?ウェブサイトの種類や必要なセキュリティ対策

2023.12.12

IT犯罪に関するニュースなどで、『ダークウェブ』という言葉を耳にする機会があります。日本に居住する一般人がアクセスする機会は少ないかもしれないですが、インターネット上に確かに存在する領域です。ダークウェブとは何なのか、また危険性や注意点を解説します。

ダークウェブとは

インターネット上には、『ダークウェブ』と呼ばれる領域があります。どのような領域を指すのでしょうか?まずは、基本的な概念やダークウェブで取引されているものについて解説します。

■匿名性の高いネット上のウェブサイト

ダークウェブは、一般的なGoogleなどの検索エンジンには表示されない領域に存在します。ダークウェブ領域にあるウェブサイトにアクセスするには、専用のブラウザやソフトが必要です。主なブラウザとして、『Tor(トーア)』が知られています。

アメリカ軍が開発したインターネット接続技術がベースになっており、匿名性の高さが特徴です。torブラウザでは、『.onion』のドメインを持つダークウェブ領域のサイトを閲覧できます。

torネットワークを含む匿名性の高いウェブサイトの集合体がダークウェブと呼ばれており、その中には犯罪に関わる取引を行うウェブサイトも含まれます。

■ダークウェブで取引されているもの

ダークウェブでは、アクセス元が突き止めにくいという特徴を逆手に取り、さまざまな物品・情報が売られています。ダークウェブ内のECサイトでは、違法薬物・武器類・偽造物・犯罪に使用する道具といった商品の売買も可能です。

販売されている商品の全てに違法性があるとは限りませんが、取り締まりの対象になりにくいため危険な商品が多く、一般のECサイトで販売されていないものが出回っています。ただし、販売そのものが詐欺である可能性も高く、購入したとしても実際に手元に届く保証はありません。

ダークウェブの中には、個人情報を取引するサイトもあります。ログインID・パスワード・住所・電話番号・メールアドレス・クレジットカード番号など、さまざまな情報が不正に扱われているのが特徴です。

ウェブサイトの種類

検索する

(出典) pixta.jp

ウェブサイトおよびネットワークの領域は、大きく分けると3種類あります。それぞれの特徴や、呼び方について見ていきましょう。

■サーフェイスウェブ(表層ウェブ)

サーフェイスウェブとは、多くの一般人がアクセスするネットワークのことです。GoogleやYahoo!などの検索エンジンに表示されるウェブサイトを意味しており、表層ウェブとも呼ばれます。

企業・政府・個人が公開する一般的なウェブサイトが該当するでしょう。ECサイト・個人ブログ・SNSも、サーフェイスウェブの一部です。

通常の検索エンジンに表示され、問題なくたどり着けるウェブサイトは、全てサーフェイスウェブに含まれると考えておきましょう。

■ディープウェブ(深層ウェブ)

ディープウェブは、一般の検索エンジンには表示されないウェブサイトを指します。深層ウェブとも呼ばれ、通常の検索では見つけることはできません。

企業・政府が運営するパスワードで保護されたページや、会員登録が必要となるウェブサイトがディープウェブに該当します。ブログの管理画面やGmail、Googleドライブ、SNSのアカウント管理画面なども該当します。

ダークウェブもディープウェブも、通常の検索エンジンに表示されない点は同じです。しかし、ディープウェブに存在するウェブサイトの多くは利用者のプライバシー保護の観点から検索回避をしているだけで、危険性のある存在ではありません。

■ダークウェブ

ダークウェブはディープウェブの一部です。一般の検索エンジンに表示されないだけでなく、ほとんどのウェブサイトは専用ツールがなければアクセスできません。ディープウェブよりもアクセスが難しく、匿名性が高いのが特徴です。

ダークウェブで公開されているウェブサイトの多くは、何らかの検閲や取り締まりから逃れることを目的としています。必然的に、違法な内容のサイトが多くなると考えられるでしょう。

監視の目が届かない自由な面がある一方で、犯罪者や危険人物が利用している可能性が高く、アクセスにはリスクが伴います。

ダークウェブの危険性

暗い中でスマホを操作する

(出典) pixta.jp

ダークウェブはその名称から分かるように、危険性の高い領域です。アクセスによってどのようなリスクが生じるのか、解説します。

■犯罪の加害者になる危険性

ダークウェブで商品を買わなかったとしても、犯罪の加害者になるリスクがあります。違法性のある映像の閲覧やファイルのダウンロード、他者への送付などは違法行為です。ダークウェブ閲覧中の行動によって、取り締まりを受ける可能性はあるでしょう。

また、ダークウェブに存在するウェブサイトは、閲覧するだけでも危険が伴うものです。マルウェア感染や個人情報の抜き取りによって、周囲の人に被害を拡大させると、意図せず加害者になってしまう可能性は否めません。

■犯罪の被害に遭う危険性

ダークウェブには、相手をだまして利益を得ようと考えている犯罪者も紛れ込んでいます。代金を支払っても商品やサービスが受け取れない詐欺に巻き込まれたとしても、訴えを起こすのは難しいでしょう。

違法な商品であれば、購入するだけでも犯罪です。一般的な商品であっても、売り手が本当の素性を明かすとは考えにくいでしょう。

クレジットカード番号・住所・電話番号などの、個人情報を悪用されるリスクも高いといえます。悪意のある犯罪者に恐喝される可能性も考えられるでしょう。

セキュリティ対策の不備を突かれ個人を特定されると、トラブルに巻き込まれるリスクは高くなります。

■法執行機関に関する危険性

世界にはダークウェブを利用するユーザーが多く、一部の国では法執行機関が犯罪を未然に防ぐため、巡回や監視を行っています。

違法な商品の売買やウェブサイトの構築・運営に関わっていれば、法執行機関に起訴されるリスクは高いでしょう。 たとえ売買や運営に関わっておらず、アクセスしただけだとしても、危険人物と見なされる可能性があります。

日本に居住している人が海外の法執行機関から起訴される事例はレアケースと考えられますが、日本の警察機関がダークウェブをパトロールしている可能性もあります。余計なトラブルに巻き込まれないためにも、危険な領域にアクセスするのは避けましょう。

ウェブ上ではセキュリティ対策が必須

パソコンのセキュリティイメージ

(出典) pixta.jp

ウェブサイトにアクセスする際は、セキュリティ対策が重要です。悪意のあるマルウェアや詐欺に引っかからないよう、注意しなければなりません。特に、ダークウェブへのアクセスを検討している場合は、不用意なアクセスを避けるのが賢明です。

■ダークウェブには不用意にアクセスしない

ダークウェブは、検閲や言論規制が厳しい国で、自由に発言・行動する上では役に立つネットワークともいえます。しかし、犯罪とは無関係な一般的な日本人にとっては、違法な利用が目立つ領域といえるでしょう。

全てが犯罪に関わるわけではないものの、危険な領域であると認識した上で、利用を検討するのが大切です。 興味本位で目的もなく利用すると、トラブルに巻き込まれる可能性があります。

何らかの事情がある場合でも、専門家へ相談する方が安全でしょう。セキュリティ対策の方法や、突発的な問題が起きたときの対処法が理解できていない場合には、大きな危険が伴う点を忘れてはいけません。

■日頃からセキュリティ対策を怠らない

インターネット上には、さまざまな脅威が潜んでいます。ダークウェブ以外の領域であっても、詐欺や悪意のあるマルウェアに遭遇する可能性はゼロではありません。

ウェブサイトにアクセスする前に、ウイルス対策ソフトの利用や安全なネットワークでの接続を心掛け、怪しいリンクには軽々しくアクセスしないよう注意しましょう。不用意なファイルのダウンロードや、心当たりのない添付ファイルを開かない心構えも求められます。

パソコンだけでなく、スマホでもセキュリティ対策は可能です。端末のシステムを最新のものにアップデートしておき、2段階認証や端末の画面ロックも活用しましょう。怪しいアプリのダウンロードを避け、情報漏えいやウイルス感染に備える対策が必要です。

構成/編集部

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