DIME MAGAZINE
「もっとお金があれば贅沢ができて生活も楽になるのに…」そんな思いを誰もが一度は抱いたことがあるかと思います。私も同じような思いを抱えながら、人生の途中までただただ右往左往する日々を送っていました。そんななか、多くの経営者の方々と出会い、お話を伺ううちに、成功している人たちには共通する習慣があることに気付きました。お金に好かれる人たちはどんな習慣を持っているのか、ご紹介したいと思います。
お金持ちになる方法は、脳の検索エンジンに聞く
最近は調べ物をするとき、国語辞典や広辞苑を引くより、Google やYahoo! などの検索エンジンを利用する人のほうが多いと思います。こうした検索エンジンは、私たち一人ひとりの体にも備わっていることをご存じですか？
みんなの体の中にある検索エンジン、それは脳です。お金持ちになりたい、人生で成功したいと望むなら、脳に検索をかけるのです。脳にあなたの夢ややりたいことについて検索をかけると、あなたが寝ている間にもずっと脳は検索を続けてくれます。その結果、脳の神経細胞に電気信号が流れ、その刺激と刺激が繋がったときにアイデアやひらめきがフッと湧いてくるのです。
「流れ星を見た瞬間に願いごとを言えたら、きっと叶う」といわれますが、あれは流れ星を見た瞬間に言えたから叶うのではなく、日頃から自分の夢ややりたいことを思い描いているからこそ、瞬時に口に出せるということです。チャンス！と思った瞬間に、自分がやりたいことを口にできるか、行動に移せるか。「思考は現実化する」という言葉の背景には、こうした仕組みがあるのです。
神社では、自分のお願い事をするな
元旦などに神社にお詣りへ行く人は多いと思いますが、それ以外で神社に参拝する人は、どのくらいいるでしょうか。経営者の方は、「お朔日参り（おついたちまいり）」といって毎月1日は必ず神社に行くなど、定期的に神社を訪れる方が多くいます。
このとき、神様とどのように対話するかで、願い事が叶うスピードは変わってきます。あなたは、神社で神様にどんなことを伝えていますか？多くの人が、「素敵な一軒家が欲しい」「高級車の〇〇がほしい」など、自分の欲からのお願い事をしています。
けれど、こうした願い事が叶えられることは、ほとんどありません。なぜなら、神様はハウスメーカーでも車のディーラーでもないからです。もともと神社への参拝というのは、日々の感謝を伝えにいくためのもの。そして自分以外の誰かのために祈る場所です。今度、神社に行くときは、ぜひ世のため人のためになるようなお願い事をしてみてください。こうした思いから発せられた願いほど、神様の耳には早く届き、実現化も早いようです。
「お金は悪いもの」というメンタルブロックを外す
なかなかお金を稼げない。お金が貯まらない。そんな人は、心のどこかでお金を「悪いもの」「汚いもの」「我慢して手に入れるもの」などと思っているかもしれません。そこで必要なのが、お金に対するネガティブな思い込みを払しょくすること。そのために必要なのが、お金に対する新しい気づきです。
たとえば会社勤めの人は、働いてその対価として月給をもらっていますよね。その時間を「お金のためにいやいや我慢している時間」とするか、「自分の力を試せる場をいただいている時間」とするか。自分が何をした対価としてそのお金を受け取っているかを見直してみてください。
「どうせ自分はこの程度」とネガティブに捉えず、自分はこの組織の中でこういう価値があり、その対価としてこれだけのお金を受け取っていると捉えるように意識を変えていきます。あなたは対価として受け取ったお金に、見合うような仕事ができていますか。
こんな風に視野を広げていくと、あなたが得るお金には、多くの人の努力や善意も含まれていることに気づくと思います。お金に対するブロックが外れれば外れるほど、あなたの元にやってくるお金は増え、より豊かな循環を生み出してくれます。
「お札の中にいる人」のため、財布の中の居心地をよくする
お正月や誕生日などにお財布を買い換える人は多いようですが、「お札に描かれている人物」にも目を向けてみてください。1万円札は福沢諭吉、5000円札は樋口一葉、1000円札は野口英世。これらの人物は、あなたに金運をもたらしてくれる人たちです。「お札の中にいる人」に応援してもらいたければ、まずは財布の中を居心地よくしてあげましょう。
たとえば、チャリンチャリンと音がすると、お札の中の人はゆっくり眠れません。小銭とお札の部屋をきちんと分けると、お札の中の人も静かに休めるでしょう。また、お札の向きはどうなっていますか？頭の向きがバラバラだと、落ち着かずにゆっくり休めませんよね。
お札の扱いもこれと同じです。1000円札、5000円札、1万円札と、同じ金種ごとに分け、人物の頭の方向を揃え、正しい姿勢でもてなしましょう。さらに、部屋を分けるだけでなく、部屋をきれいにしておくことも大事です。いらないレシートやいろいろなお店のポイントカードが溢れていませんか？きちんと財布を整理整頓し、お札が出て行きやすく、入って来やすい状態を作ることが大事なのです。
お金を使うときは「行ってらっしゃい」、もらうときは「お帰りなさい」
あなたは買い物が好きですか？ たぶん、好きな方は多いのではないかと思います。お気に入りのブランドの洋服、バッグ、靴などを見ながら、「どれにしようかな」と考えているとき、ウキウキワクワクしているのではないでしょうか。
けれど、いざレジに並んで、お金を払う瞬間のその人の表情というのは、どうでしょう。
笑顔で「ありがとう！」と言いながらお金を支払う人は、ごく少数です。お金を払うときに大事なことは、お金が出て行くことに不安や罪悪感を覚えるのではなく、気持ちよく「行ってらっしゃい」とお金を送り出してあげることです。
こういう心持ちが、金運を高めます。なぜなら、お金が出て行ってくれるからこそ、私たちは欲しいと思った商品やサービスを手に入れられるのですから。だからこそ、「行ってらっしゃい」、もしくは「ありがとう」と、感謝の気持ちを持って送り出してあげることが大切なのです。
また、自分のところに元々いたお金ではなくても、いろいろなところを巡り巡って自分の元にやってきたお金に対して、「お帰りなさい」というねぎらいの気持ちで迎えてあげることも大切です。
お金持ちになりたかったら値札を見るな！
よく「お金持ちはケチだ」と言われますが、本当にそうなのでしょうか。お金持ちの人たちは、本当に欲しいと思った物しか買わないので、そのように見えるだけなのかもしれません。そもそも、お金持ちには「安いから、とりあえず買う」「みんなが持っているから買う」などの概念がありません。けれど、本当に欲しいものがあったとき、本当のお金持ちは値札を見ずに買います。
さらに大事なのは、買ったものは最後まで大事に使っていること。たとえばボールペン1本取っても、100円で適当に買ったものと、長く使うことを見越して1万円で買ったものとでは、使い心地がまったく違いますし、やはり扱い方も違ってきます。
お金持ちはものを買うとき、「値札」よりも「買い時」を気にします。今買えば価値が上がるのか、もっと良いものが出てくるのかなど、アンテナを張って買い時を待っているのです。お金持ちになりたかったら、欲しいものの相場や価値をしっかりとリサーチし、どういうものならこの先も長く大切に使えるか、資産価値としてはどうなのかなどについて、感度を高めておきましょう。
マイナスの言葉ではなく、すべてプラスの言葉で脳に伝える
お金に対する口グセ、あなたにはどんなものがありますか？ 「今月もお金が苦しいな」「なんでお金って貯まらないんだろう」など、ネガティブなことを口にしている人が多いのではないでしょうか。
もし、そうだとしたら、これからは一切、お金に対するマイナスの言葉は使わないようにしましょう。脳は否定語を言われたら、その言葉を頭の中で増幅させてしまいます。ですから、マイナス（否定）の言葉ではなく、すべてプラス（肯定）の言葉で脳に伝えていくことが大切になるのです。
自分が発する言葉というのは、誰が一番よく聞いているかといえば、自分自身です。「私にはお金がない」「私は稼げない」などと、日頃からマイナスの言葉を使っていたら、脳は勘違いして、そういう現実を引き寄せてしまいます。だからこそ、お金持ちの人たちは、こうした言葉を次のようなプラスの言葉に換えて使っています。
「私にはお金がある」
「私は稼げる」
「お金はどこにでもある」
「人のためにお金を使えて幸せ」
ぜひ、このよう言葉を口グセにしてください。これを続けることで、自然とお金が集まってくるようになります。
文／佐藤拓司（さとう・たくじ）
アルファルマ株式会社代表取締役/アルファルマホールディングス株式会社代表取締役社長
東京都生まれ。大学時代は生活困窮のためアルバイトをしながら26歳で薬剤師に。34歳の時に幼少期・青春期を過ごした熊本で起業し、わずか3人で調剤薬局をスタート。翌年、人生の師と出会い、気学を学ぶことでその後の人生が変化。老人ホームや自宅への薬の配達、服薬指導をするなど「在宅医療」支援に積極的に取り組み、順調に店舗数を増やす。また人生の師からの学びと自身の経験を体系化して、経営者や個人起業家を指導するスクールも開校。これまでに延べ1200名以上を指導している。セミナー講師の甲子園とも呼ばれる「セミコングランプリ」で日本一を獲得。日産鮎川義塾九州本校にて塾長兼講師も務めている。
著書に「お金持ちになれる『金運カエル』の育て方 気学的人生設計のすすめ」（主婦と生活社）
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