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JR東日本グループが駅を起点としたスマート健康ステーションを阿佐ヶ谷駅、東京駅、上野駅、仙台駅に開設

2023.11.16

JR東日本グループは、「スマート健康ステーション」を新たに阿佐ケ谷駅・東京駅・上野駅・仙台駅の4カ所に開設すると発表した。

オンラインを活用した予防から診療そして診療後までのトータルヘルスケアサービスを提供

JR東日本グループは、「Beyond Stations構想」の一環として、生活動線上にある駅においてオンラインも活用した「スマート健康ステーション」を展開している。

今回、この「スマート健康ステーション」を新たに阿佐ケ谷駅・東京駅・上野駅・仙台駅の4カ所に開設。診療だけでなく、定期健康診断などの予防サービスや、クリニックと調剤薬局の併設、駅ロッカーでの薬の受け取りといった診療後のサービス充実を通じて、患者がワンストップでヘルスケアサービスを受けられる取り組みを推進するとしている。

「スマート健康ステーション」が目指すもの

JR東日本グループは、生活動線上にある「駅」を起点として、JR東日本グループのネットワークやJR東京総合病院などの医療機関の強みを活かし、オンラインを活用した予防から診療そして診療後までのトータルヘルスケアサービス提供を通じ、顧客の居住場所や時間にとらわれない「心豊かなくらし」の実現を目指している。

「スマート健康ステーション」の展開を通じて、社会保険料の増大”“地方における生活インフラサービスの維持”“医師の働き方改革2024年問題など社会的な課題解決にも貢献していくとしている。

新規開設のクリニックの概要

<各クリニックの概要>

<各クリニックの特徴>

1)阿佐ケ谷駅

・駅での健康診断を通したさまざまなライフスタイルに対応した健康管理

健康診断を、土日含め駅において20分程度で受けられるようになることで、健康診断の受診率向上に寄与し、健康寿命長期化を後押しする。

JR東京総合病院との病診連携強化

診療にJR東京総合病院の医師が加わることで、専門性の高い診療が駅でも受けられるようになり、患者の利便性向上につなげる。

・「中央線版PHR(Personal Health Record)」を見据えた取り組み

西国分寺の「スマート健康ステーション」(あおいクリニック駅ホーム西国分寺)とのシステム連携により、患者さまの健康情報を法令に沿った形で共有するなど、中央線沿線での診診連携を構築し、一人ひとりの患者に寄り添った診療を提供できるようにする。

・オンライン診療ブースの設置

オンライン診療の活用により、対面での診療科目以外の診療科目についても、受診できるようにする。

2)東京駅

・訪日外国人への医療提供体制の強化

東京駅直結という立地特性を踏まえ、訪日外国人が不安を感じる受付時の多言語対応や会計金額の事前提示を行なう。また、海外の保険会社も含め旅行保険と幅広く連携することで、面倒な払い戻し手続きなく保険適応の診療が受けられるなど、訪日外国人が利用しやすい体制を強化する。

・オンライン診療の活用による、利便性向上

オンライン診療の活用により、自宅においても同クリニックの医師の診療を受けられる。事前予約制のため、待ち時間なく患者の都合に合わせて受診できる。

3)上野駅

・診療・未病・予防から診療後まで、三位一体の健康サービスを提供

診療所・調剤薬局・ドラッグストアを併設することで、体質調査に基づいたサプリメントの提供や、待合スペースでの健康・医療相談など、医療に留まらない未病・予防領域でのヘルスケアサービス提供に取り組む。

・駅ロッカーでの薬受け取りサービスの取り組み

併設する調剤薬局では、駅ロッカー(多機能ロッカー「マルチエキューブ」が対象)での薬受け取りサービスの実証に取り組む。待ち時間なく、患者さまの都合に合わせて薬が受け取れる。

・オンライン診療の活用による、利便性向上

オンライン診療の活用により、自宅においても同クリニックの医師による診療を受けられる。事前予約制のため、待ち時間なく患者さまの都合に合わせて受診できる。

4)仙台駅

・生活動線上の駅での診療提供による医療アクセス向上

診診連携や病診連携を行なうことで、患者は通勤や通学途中の駅でいつもの診療が受けられるようになる。

・オンライン診療ブース導入や調剤薬局併設による利便性向上

対面とオンライン診療の組み合わせによる、利用時間の拡張や、調剤薬局の併設などにより患者の利便性向上を図る。

今後の展開と目指すくらしづくり

1)ステーションクリニックの拠点拡大

ブース単独型のオンライン診療を含め、都市と地方それぞれで診療拠点の拡大に取り組む。オンラインを活用した医療ネットワークを構築し、さまざまな患者さまの医療アクセス向上に取り組む。

2)「TAKANAWA GATEWAY CITY」での展開

TAKANAWA GATEWAY CITY」においても、「スマート健康ステーション」のサービスを展開します。まず「東京大学 GATEWAY Campus」と連携し、東京大学の先端的な知から創造する睡眠・食・運動機能向上などのサービスを提供するとともに、その提供にあたってはSuicaと連携することによってウェルビーイングで最適なくらしを提供する。

そして、「スマート健康ステーション」のネットワークを通じて、「TAKANAWA GATEWAY CITY」をハブに、日本各地に展開する。

3)未病・予防や診療後サービスの拡充

「マルチエキューブ」の駅設置拡大に合わせて、駅ロッカーでの薬受け取りサービスといった診療後のサービスや、20分健康診断をはじめとした未病・予防領域での取り組みサービスも拡充していく。

4)医師の働き方改革(2024年問題)への貢献

オンライン診療のネットワークの拡大により、医師の在宅勤務や隙間時間の活用による育児・介護との両立など医師の働き方改革に貢献する。また、各地域の病院との病診連携に取り組み、病院と診療所の役割分担の推進、さらに医師の労働時間削減にもつなげる。

関連情報
https://www.jreast.co.jp/

構成/立原尚子

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