今後のインフルエンザ感染傾向はどうなるのか
まだ発表されていない44週(10月30日〜11月5日・本リポート発表時点)の数値について、Yahoo! JAPANの検索データを用いてこれまでの検索推移と厚労省データの実数推移を利用して最新数値を独自に予測したところ、上記のグラフとなった。
データから、今週11月10日(金)に厚生労働省から発表される定点観測数は、先週よりさらに増加して、22.26ポイントとなると予測された。
つまり、今年のインフルエンザ流行はまだピークに達しておらず、感染拡大が続いているフェーズであると推測できる。
また、都道府県別にも分析を行なった。「Yahoo! JAPANビッグデータレポート」では、都道府県別の定点報告数予測と先週比の推定患者数増加率を組み合わせて可視化した「インフルエンザ感染状況マップ」を提供している。
これに沿って都道府県別の2023年44週(10月30日~11月5日)の「インフルエンザ感染状況マップ」を作成したところ、下図のようになった。
これを見ると、まず第43週に50を超えるポイントを記録していた愛媛県が、今週の数値では大きく減少して、33.4ポイントほどになるとの予測値になっている。
ただ、マップ全体を見ると多くが先週伸び率の1.0より上にプロットされる都道府県が大半となっており、沖縄県、大分県、愛媛県といった一部の減少傾向にある都道府県を除いて、まだ流行は拡大しているということが示唆される。
関連情報
https://note.com/ds_yahoojp/n/n709083a11509
構成/清水眞希