健康に害があると知りながらも、昔からの習慣でやめられない人も多い喫煙。喫煙による健康被害は多岐にわたるが、その一つにED(勃起不全)がある。
そこで医療法人社団 康英会 ユナイテッドクリニックグループは、喫煙習慣のある成人男性265名に対し、「喫煙とEDに関するアンケート調査」を実施したので、結果をお伝えしよう。
喫煙がEDの原因になると知っている男性は4割以下、喫煙習慣が原因でEDを発症した場合はどうすべき?
喫煙習慣のある男性のうち61.9%が、「昔と比べ、勃起力が落ちたと感じる」と回答した。
勃起力はそもそも加齢で衰える傾向にあるため、この結果だけで「喫煙習慣がEDに結びつく」とは結論付けられない。また喫煙年数や喫煙量によっても、身体への影響は変わってくる。
しかしED診療ガイドラインでは、喫煙はEDのリスクファクターとされている。他の要因が複合している可能性もあるとはいえ、喫煙がEDを加速させている可能性は大いにあるといえるだろう。
喫煙習慣のある男性において、喫煙がEDの原因になると知っている割合は4割以下とであった。「タバコ=身体に悪い」は今や一般常識でもあるが、EDとのつながりはそこまで知られていないようだ。
喫煙がEDの原因になる理由としては、動脈硬化が進んで陰茎への血流が妨げられること、交感神経が刺激されることなどが挙げられる。
特に動脈硬化は一旦進行すると元に戻すのが難しいとされており、EDを予防したいのであればいち早い禁煙が求められる。
ED診療ガイドラインにおいては、「ED改善のために禁煙指導を強く推奨する」としている。同時に、ED治療薬(PDE阻害薬)の服用も推奨される。
ED治療薬は、服用によって勃起が促される薬だ。服用してから30分~1時間程度(薬の種類による)で効果が現れ、勃起しやすい状態が続く。
ED治療薬は、喫煙が原因で生じたEDにも効果が期待できる。すでに性行為において勃起力に懸念がある人は、医療機関を受診しED治療薬の処方を受けることをおすすめしたいとのこと。
調査概要
調査方法:インターネットアンケート
調査期間:2023年9月29日~2023年9月30日
調査対象:喫煙習慣のある成人男性265名
関連情報
https://united-clinic.jp/
構成/Ara