コーヒー好きに人気のサイフォン式コーヒーの抽出を自動化したコーヒーメーカーが売れている。多彩な機能によって生まれる極上の味わいは世界のプロからも絶賛されている。
米国CFで達成率271%!注目を受け235媒体で露出※
タイガー魔法瓶『コーヒーメーカー サイフォニスタ』
6万6000円
サイズ:W31.3×H36.6×D23.9cm 容量:0.29L
サイフォンをヒントに、希少なスペシャルティーコーヒーを家庭でおいしく楽しめる機能を惜しみなく導入。風味や濃さをカスタマイズできるこだわりが、コーヒー通に刺さった。
タイガー魔法瓶
ソリューショングループ コーヒーメーカー商品企画担当
和泉修壮さん
メディア向け体験会を企画したことで、235媒体が記事を発信。コーヒーのプロの店に『サイフォニスタ』を設置し、アンバサダープログラムも実施する。
「タイガー魔法瓶が長年培ってきた〝スチーム技術〟と〝熱制御技術〟を駆使しました」
スペシャルティーコーヒーを、家庭でおいしく楽しめるという新しいコーヒー体験が、コーヒー好きの求道心を直撃。1台6万6000円の高級コーヒーメーカーのヒットへと結びついた。
「生産者が限られるスペシャルティコーヒーは、流通量が全体のわずか5%という希少なコーヒー豆です。ただ、お店で淹れ方を聞いても、自宅で再現するのは難しい。自宅とお店の味のギャップを埋めたいと思ったのが、『サイフォニスタ』開発のきっかけです」
開発スタートにあたり参考にしたのはサイフォン式コーヒーだ。サイフォンをヒントにした理由があったという。
「幼い頃、コーヒー好きの父親はサイフォンを使っていて、香りのよさや、見た目の美しさが印象的でした。高温で抽出するサイフォンは、口当たりがスッキリとして、コーヒー豆をお湯に漬けてじっくり抽出するため、様々な成分が混ざり、バランスのとれた奥行きのある味わいになるんです」
サイフォンのメリットを生かしながら、商品作りでは、全く新しいものをイメージしていた。
「よりおもしろく、よりコーヒーがおいしそうに見えるように、抽出したコーヒーを噴水のように上に噴き上げる仕組みを取り入れました。コーヒーを下向きに抽出するサイフォンとは真逆のものを作ろうとしたわけですから、すべてが手探り状態でした。当初は開発チームに、考えを言語化して伝えることに苦戦しました。実際に、コーヒーを飲んでもらったり、絵で伝えたり、様々な方法でコミュニケーションを進めました。とにかく試作を作って、やり直しての繰り返しでしたね」と、0から1を作る苦労を振り返った。
2年の開発期間を経て、自動サイフォン式コーヒーの抽出システムを搭載した『コーヒーメーカー サイフォニスタ』が完成する。「このシステムは、スチームで瞬時にコーヒー粉全体を蒸らし、またスチームで自動攪拌させる浸漬式を採用。シリンダーの上下に生じる圧力差でコーヒーを減圧ろ過して抽出する、独自のスチーム技術と熱制御技術を掛け合わせた新機能です」
サイフォン式には、ハンドドリップのように温度を変えて味を調節できないというウイークポイントがある。『サイフォニスタ』ではこれを解決し、10通りの味の変化を楽しめるようにした。
「コーヒーの濃度と苦味や酸味などの風味をそれぞれ3通りずつ掛け合わせ、全部で9通りの味が選択できます。そして10通り目が、最初は高温で抽出し、後半は低温に切り替えてスペシャルティーコーヒー本来のおいしさを引き出す『Dual Temp Brewing Method(2段階温度抽出法)』であり、最もこだわった機能です」
もうひとつ、新しいコーヒー体験を提供するうえで大切にしていたアイデアがあった。
「開発当初から、『道具』として作りたいと考えていました。抽出までは自動にしましたが、最後の注ぐところだけはユーザー体験として残しておきたいと考え、自分でレバーを手前に引いてコーヒーをカップに注ぐ構造にしています」
ひと手間かけるアナログさによって、『自分でコーヒーを淹れる体験』の楽しさが倍増。自宅時間を充実させるため付加価値への投資を惜しまない、こだわり志向のコーヒー通に受け入れられた。
コーヒーのプロたちも太鼓判を押すこだわり抜いた味わいを強みに、今後、今以上に裾野の広がりが期待できる。
風味と濃さをミディアムにした場合の温度制御イメージ。工程によって温度が変わるのがわかる。
2段階温度抽出法で目指した味わいのバランス。抽出中に温度を変えて豆本来の風味を引き出す。
取材してわかったヒットの要因
1:こだわり派がターゲット
前半は高温で、後半は低温に切り替えて抽出する独自の「Dual Temp Brewing Method」。豆本来のフルーティーな風味やコク深さを引き出し、クリアーかつ繊細で芳醇な味わいに。
2:タイガー独自の技術を集約
透明なシリンダーを採用した、コーヒーを淹れる際の美しいプロセスが見られることも大きな魅力。ミニマルでスタイリッシュなデザインは、モダンなキッチンにもなじむ。
3:淹れる過程も演出
スチーム技術と熱制御技術を使い、サイフォン式コーヒーの抽出の自動化を実現。スペシャルティーコーヒー豆の華やかな風味を引き出し、コーヒー好きに高く評価された。
取材・文/編集部
※2023年4月20日時点
※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2023年9月30日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。
DIME最新号の特集は「シン・家電ブランド大図鑑」
***********************
DIME2024年1月号
価格790(税込)
◆Amazonでの購入はこちら
◆楽天ブックスでの購入はこちら
***********************
◆詳細情報はこちら
特集 1 「ポイント大再編時代の賢い稼ぎ方」
「LINEヤフー」の誕生でどう変わる?
スーパー、コンビニ、家電量販店、ホームセンター、フリマサイト、ECサイト、ファミレス、ファストフード、カフェ、デリバリー、銀行・証券、電気・ガス・水道、サブスク、ふるさと納税…
一番お得な支払い方を用途別に徹底解説!
特集 2 「シン・家電ブランド大図鑑」
Xiaomi、AINX、Aladdin X、ECOVACS、LiFERE、Radonna、
NoNothing Technology、Orbic、EPEIOS、Shark Beauty、TCL……
編集部が使ってわかった! 最近、家電量販店でよく見る〝あの〟メーカーの正体は?
特集 3 「アスリート監督に学ぶ 新時代のリーダー像」
***********************
DIME2024年1月号
価格790円(税込)
◆Amazonでの購入はこちら
◆楽天ブックスでの購入はこちら
***********************
◆詳細情報はこちら