ガクシーが運営する日本最大の奨学金プラットフォーム「ガクシー」と「ガクシーAgent」は、全国の学生と保護者を対象に奨学金への意識と利用に対する実態を調査するため「奨学金に関する実態調査2023年」を実施。結果をグラフにまとめて発表した。
奨学金受給の現状〜約8割が貸与型で3割が給付型
奨学金を受給している一般の学生・保護者の中で、受け取った奨学金の内訳を見ると、約8割が貸与型で3割が給付型であり、JASSOによる奨学金が最も多く全体の約6割となった。
その中でも、「JASSO貸与奨学金」(51.2%)が最も高く、次いで「JASSO給付奨学金(20.6%)」という結果だった。
一方、「民間奨学金運営団体からの給付奨学金」を受け取ったのは6.5%。奨学金受給者の多くが、将来返還が必要な貸与奨学金を受け取っており、民間奨学金団体からのもらえる給付奨学金への可能性がまだ十分に活用されていないことが示唆された。
奨学金に対する印象〜約半数が「借金なので怖い」
奨学金に対する印象を聞いたところ「借金なので怖い」(48.4%)と恐怖心を持つ学生・保護者が約半数を占めた。
その一方で、「家計の負担を軽減できて嬉しい」(27.8%)、「進学できる可能性が生まれ、嬉しい」(18%)という奨学金のメリットに対するポジティブな回答も見られた。
近年の「奨学金の返済苦」などの報道の影響もあり、恩恵よりも貸与奨学金の返還に苦労するイメージや、申請が複雑で難しいというネガティブな印象が強く、奨学金への偏った印象が浮き彫りになった。
また、奨学金を受け取っていない学生の中で「借金なので、怖い」と回答したのは70.8%であり、受け取っている学生の28.8%と比較し高いことから、これらのネガティブなイメージが、奨学金を受け取っていない原因としても考えられ、奨学金受給・活用へのハードルになっている可能性も浮上した。