DJI JAPANは、最大7.5メートルの散布幅で効率的に散布作業ができる農業用ドローン「Agras T25」を発表した。製品の出荷は2024年1月を予定する。
軽量で折りたたみ可能な機体設計を採用!
「Agras T25」は、軽量かつコンパクトな折りたたみ式農業用ドローン。日本においては、T50大容量バッテリーを採用し、1フライト2ヘクタールの散布を実現でき、現在、日本の水稲防除を担っている産業用無人ヘリコプターに代わる活躍が期待される。
<主な特徴>
■コンパクトで折りたたみ可能な設計
軽量かつコンパクトなので、俊敏な飛行操作に柔軟に対応。また、折りたたんだ機体は、一人でも持ち運びすることができる。さらに、ワンタッチで容易に展開できるので、カセット式バッテリーと合わせてスムーズに散布作業を実行できる。
■高性能な散布装置で効率的な散布を実現
最大20kgの積載量を誇り、液体や粒剤の農薬、さらには種子や肥料を効率的に散布することが可能。日本の中小規模の圃場サイズでも使用しやすく、個人使用から請負散布までさまざまなニーズに対応する。
また、最新の二重反転式アトマイザーを採用し、最大24L/minを吐出能力を実現。液滴は均一かつ微細にコントロールすることができ、水稲をはじめ露地野菜や果樹など様々な作物で、適切な散布を実現できる。
■農業機単体での航空測量を実現
高解像度のFPVジンバルカメラにより、上空から高解像度の写真を撮影できるうえ、撮影した写真は高性能スマート送信機内にてリアルタイムで撮影写真からマップを構築するので、圃場測量から散布までスムーズな作業が可能。さらに複数の農地測量モードで、より効率的に大面積を測量できる。
■進化した安全機能
進化した2つのフェーズドアレイデジタルレーダーシステムにより、機体を中心に全方向の障害物を検知し安全に飛行させることができる。さらに、農業機では初搭載となるデュアルビジョンシステムによる空間把握により障害物を回避しながら安全な飛行ルートを設定する。
■複数の散布モードを搭載
散布作業現場のニーズに応えるため、作業エリアの分割機能や散布テンプレートの設定保存機能といった新機能を搭載。また、マニュアルモードにおいても詳細設定を追加できるようになり、圃場環境により適切な散布モードを選択することができる。
■D6000i発電機による急速充電
T5大容量バッテリーは、D6000i発電機で充電することが可能。約20分で充電できるため、スムーズかつ効率的な散布作業が可能となる。
製品情報
https://ag.dji.com/jp/t25
構成/立原尚子