まずはシミの種類を知ることから！染み抜き洗剤の正しい選び方

洋服にシミが付いてしまい、自宅で染み抜きをするとなると、どの洗剤を使うべきなのか迷いますよね。落としやすい洗剤を選ぶためには、まず〝シミの種類〟について知りましょう。

染み抜きにぴったりな洗剤は何? まずはシミの種類について知ろう

シミには大きく分けて3種類あります。どのようにして落とすのかは、シミの種類によって異なってくるのでそれぞれご紹介します。

お茶やコーヒーなどは〝水溶性〟のシミ

お茶、コーヒー、ジュース、しょうゆ、血液などは水溶性のシミ。水に溶けやすいので、自宅の洗濯でも落としやすいです。

〝水溶性のシミ〟の染み抜きにおすすめの洗剤と洗い方は?

水溶性の染み抜きをする際は、以下のアイテムを用意しましょう。

・乾いた白いタオル
・歯ブラシまたはしっかり絞った布
・台所洗剤（中性洗剤）や衣類用漂白剤

水溶性のシミにおすすめの洗剤は、台所洗剤（中性洗剤）や衣類用漂白剤です。また、タオルはシミの汚れを移すために使用するので、汚れても大丈夫な使い古したタオルがおすすめです。

[①]白いタオルを敷いて、その上に衣類のシミがある面を下側にして置きます。
[②]歯ブラシまたはしっかり絞った布で、上（シミの裏側）からトントンと軽くたたきます。
[③]シミがタオルに移ったら、水で軽くすすいで洗濯機で洗います。

シミがなかなか落ちない場合は?

軽くたたいてもまだシミが残っていたら、薄めた中性洗剤をつけて叩くと汚れが落ちやすくなります。ワインや血液、インクなど色素を含んだ水溶性のシミは落ちにくいので、衣類用漂白剤を使うようにしましょう。

ミートソースやカレーなどは〝油溶性〟のシミ

ミートソース、カレー、マヨネーズ、ドレッシングなどは、油に溶ける性質をもった油溶性のシミ。油に溶けやすい一方、水に溶けにくいので自分で染み抜きしてもなかなか落ちにくいです。また、外出中についてしまうと、その場で落とすのが難しいタイプのシミでもあります。

〝油溶性のシミ〟の染み抜きにおすすめの洗剤と洗い方は?

油溶性の染み抜きは以下のアイテムを準備します。

・乾いた白いタオル
・液体タイプの洗濯用洗剤やクレンジングオイル
・歯ブラシや綿棒

油溶性のシミは、汚れの性質と同じ油を使って落とすのがポイント。ちなみに、クレンジングオイルはファンデーションや口紅の汚れを落とす時に使います。

[①]白いタオルを敷いて、その上に衣類のシミがある面を下側にして置きます。
[②]液体タイプの洗濯用洗剤の原液をシミに少量たらします。
[③]歯ブラシや綿棒で、上（シミの裏側）からトントンと軽くたたきます。
[④]シミがタオルに移ったら、水で軽くすすいで洗濯機で洗います。

ファンデーションや口紅などのシミがついたら、綿棒にクレンジングオイルをつけて叩くとシミが落ちやすくなります。

泥汚れ、サビ、ボールペンのインクなどは〝不溶性〟のシミ

泥汚れ、サビ、墨汁、ボールペンのインクなどは不溶性のシミ。シミの中でも最も落ちにくく、固形の粒子が繊維の中に入りこみます。自宅で落とすのは難しく、クリーニングなど染み抜きのプロに頼むのがおすすめです。

〝不溶性のシミ〟の染み抜きにおすすめの洗剤と洗い方は?

不溶性のシミを落としたい場合は、以下のアイテムを用意しましょう。

・中性洗剤
・固形石けん
・歯ブラシ

固形石けんは、泡が繊維の中に入り込むので、泥汚れなども繊維の外に出しやすくしてくれます。

[①]染み抜きをする前に、できるだけ砂などの固形物を取り除き、衣類を乾かしておきます。
[②]衣類に直接中性洗剤をかけて、さらに上から固形石けんをこすりつけてこすり洗いをします。
[③]歯ブラシなどを使って、衣類にこびりついた泥が浮き出るまでこすり洗いをします。
[④]泥汚れが浮き出たら、水で洗い流します。中性洗剤と固形石けんをつけてこすり洗いをします。
[⑤]②～④を何回か繰り返します。
[⑥]シミが取れたら、洗濯機で洗います。

どうしても取れないシミ、大切に洗いたい衣類はクリーニング店へ

衣類のシミは、できるだけ早く適切な方法で落とすのが最も有効な方法です。時間が経過してしまうと、落ちにくくなる恐れもあるので、そのような場合はクリーニング店へ持ち込むのが良いでしょう。

宅配クリーニングの「RE:KURI（リクリ）」は全国約200店舗もあり、染み抜き経験も豊富。また、衣類の種類にかかわらず一律料金のパック制なので、一度に複数の衣類を出すと1着あたりの費用を安く抑えることも可能です。

詳しい料金や申し込み方法などはこちらから確認できます。

【参考】RE:KURI（リクリ）｜衣類のシミ抜き方法は？自宅で簡単・シミの種類別に対処法を伝授

※データは2023年11月上旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用はあくまで自己責任にてお願いします。

文/山田ナナ