スマホやイヤホンなど、ちょっとしたものだけを持って出かけるときに便利なのが、小さなショルダーバッグ。さまざまなブランドからラインアップされていて、今や100円均一ショップでも見つけることができます。
しかしこれまで100均で見かけたものは、安っぽさが目立つものが多く、いくら安くてもね……という印象でした。ところが!自信を持っておすすめできるものを、ダイソーの新業態ブランド・スタンダードプロダクツ(Standard Products)で見つけてしまったので、ご紹介します。
目次
ショルダーバッグとサコッシュの違いは?
本編に入る前に……。バッグで似たようなものに「ショルダーバッグ」「サコッシュ」「ボディクロスバッグ」など、さまざまな呼び名がされていますが、違いはなんだろう?と思ったことはありませんか。
「ショルダーバッグ」はその名の通り、肩からかけるバッグ。ストラップが長いものは斜め掛けして持つこともできます。
「サコッシュ」は、もともとは自転車乗りが使う斜め掛けバッグの名称で、軽量化のために、マチのないシンプルなボディに金具などを使わずに紐を縫い付けた、簡易なつくりのものを呼びます。
「ボディクロスバッグ」は、斜め掛けバッグの総称で、体(ボディ)を紐がクロスすることから、そう呼ばれています。
つまり、同じものがをショルダーバッグ、サコッシュ、ボディクロスバッグと名づけられていても、いずれも間違いではないのです。
逆にがっちり金具のついた、重厚感のあるつくりの斜め掛けショルダーバッグがサコッシュと名づけられるケースはほとんどありません。
と、うんちくを披露したところで、本題のスタンダードプロダクツの推しショルダーバッグをご紹介していきます。
500mLペットボトルが3本入る「巾着サコッシュショルダーバッグ」
コンパクトなサイズ感ながら、上の巾着を絞らなければ、500mLのペットボトルが3本すんなり入る収納力が魅力的。
生地は格子状に織り模様が入ったポリエステル生地で、この格子状の部分をつくることで裂けたりしたときに穴が広がりにくい構造。
さらに樹脂コーティングを施した裏地との2枚重ねで、耐久性と耐水性を高めているのも嬉しいポイント。
バッグのボディの片面には、メッシュのファスナー付きポケットが配され、ちょっとしたものを入れておくのにピッタリ。小さい折り畳み傘なら、閉じてからバッグの中ではなくこのポケットに収納するのもよさそうです。
166cmの筆者が着用するとこんなサイズ感です。コロンとした巾着が着こなしのアクセントにもなりますね。ランチ外出や旅先でも活躍間違いなし。
紐は結んであるだけなので、ストラップを短くすることも可能。ストラップはプラスチック製のカニカン型パーツで取り外しできるので、巾着の紐と合わせて、お気に入りのものに変えるのもアリですね。
■商品詳細
商品名:巾着サコッシュショルダーバッグ
価格:330円(税込)
サイズ:17×21cm
材質:本体・ポリエステル、コーティング・塩化ビニル樹脂
色展開:グリーン、ベージュ、ブラック、グレー
すべてが程よすぎる「サコッシュショルダーバッグ」
結論から先にお伝えすると、3種類のバッグはどれも買って損ナシですが、個人的なイチオシがこちらのサコッシュショルダーバッグ。マチはほとんどありませんが、スマホと財布、単行本くらいなら入るサイズ感。
こちらは先ほどの巾着ショルダーと同じシリーズながら、実は使用している生地が違います。
巾着は薄手のポリエステル2枚重ねだったのに対し、こちらはもう少し太いポリエステル糸を使用したハリと厚みのあるポリエステル地の1枚仕立てです。
そして裏地にはこってりと樹脂コーティングが施されており、完全防水ではありませんが、かなりの耐水効果は期待できるでしょう。
そして内側にも注目。切りっぱなし生地を縫い合わせただけでなく、きちんとパイピングされています。この始末がされていないと、縫い合わせのところにホコリがたまりやすく、小さな金具などが行方不明になりがち。330円でこんな丁寧な始末とは恐れいりました。
フロント外側には巾着バッグ同様、メッシュポケットが配され、アクセントと利便性をアップ。そしてもう片側には、スナップボタン留めのポケットが配されており、どちらを外にして持つかはお好みで。
もう1点感心したポイントが、ファスナーの引手です。巾着バッグはいわゆる「よくあるファスナー」だったのですが、こちらのサコッシュショルダーは引手の先に、ファスナーを引きやすくする飾りをプラス。しかも指にフィットするようにデザインされています。そろそろ、なぜこれが330円で販売できるのが疑問を禁じ得ないレベルです。
商品名:サコッシュショルダーバッグ
価格:330円(税込)
サイズ:21.5×15.5×1cm
材質:本体・ポリエステル、コーティング・塩化ビニル樹脂
色展開:グリーン、ベージュ、ブラック、グレー
スマホ2台持ちでも安心!「スマホショルダー」
前述のサコッシュショルダーバッグと同様、ハリのあるポリエステル地の裏に樹脂コーティングを施した、スマホショルダーバッグがこちら。
外側にはメッシュポケットとシンプルなポケット付きで、ファスナーの引手の飾りも同じ仕様です。
手持ちのスマホをポケットに入れてみました。画面は約6.4インチのスマホです。iPhone12 proも入りました。iPhone15 pro maxは所持していませんが、幅が76.6mmに対しバッグの幅が11.5cmなのできちんと収められるでしょう。
スマホショルダーは単体で身に着ける場合とバッグと2個持ちする場合があると思いますが、2個持ちする場合は、あまり大きかったり、しっかりしすぎていると、メインバッグとのバランスが悪くなりがち。
その点、ほどほどの収納力がありながら、あくまでもシンプルなつくりのこのスマホショルダーは、単体でも2個持ちでもベストなサイズ感。デザインがアウトドアっぽいカジュアル系なので好みは別れると思いますが、ユニセックスで使える良品です!
商品名:スマホショルダー
価格:330円(税込)
サイズ:11.5×19×1cm
材質:本体・ポリエステル、コーティング・塩化ビニル樹脂
色展開:グリーン、ベージュ、ブラック、グレー
ここだけ注意してほしい
さて、現在販売しているプチプラのショルダーバッグの中で、このシリーズは最高峰なのではと感じていますが、1点注意してほしいポイントがあります。
いずれのバッグも、紐がしっかりしている分、ギリギリの長さで結んでいるとほどけやすいという点です。
少ししかモノを入れていない場合、バッグが身体から外れてしまっても気づかなさそうなので、購入したら結び目をしっかり結びなおしたり、長さをあまり変えない場合には、結び目を縫い付けるなどした方が良いでしょう。
昨年まで店舗数が少なかったスタンダードプロダクツですが、好評を受けてか今年は全国で急速に店舗が増えています。ぜひお近くのスタンダードプロダクツに足を運ぶ機会があったら、この優れものショルダーバッグシリーズをお手にとってみてください。
撮影・文/nenko