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「物事をありのまま受け止めて、それをより良くするために全身全霊でベストを尽くす」大谷翔平に学ぶポジティブ思考の神髄

2023.12.03PR

日本人選手初のホームラン王獲得、WBC優勝、MVP受賞など先入観を覆し、不可能を可能にする大谷翔平選手の活躍はいつも我々に勇気を希望を与えてくれます。

私たちは、大谷選手が突然凄い才能を獲得したような錯覚を持ちます。しかし、事実はそうではありません。大谷選手はプロセスを徹底的に追求することの大切さを誰よりも理解しています。
「大きな夢は小さな目標の総量である」、つまり「結果」ではなく「プロセス」に意識を置いているのです。「小さな目標の実現」に果敢に取り組む。その小さな習慣こそが偉大な成果を上げる必須の要素ということだと思います。

昨日より今日、今日より明日。自分史上最高の自分にめぐり逢うための「ポジティブ思考」の神髄に迫る話題の書籍『「できない」を「できる」に変える大谷翔平の思考法』この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、自分を成長させる大谷選手の思考法を解説していきます。

【大谷翔平選手の成功思考の秘訣を教えよう】これが「ポジティブ思考」の神髄

今「ポジティブ心理学」が注目されています。この世に生を受けたあなたに与えられた時間をいかに幸福感を持って過ごすか? これは誰にとっても、とても重要です。そのヒントを大谷選手は私たちに教えてくれます。彼ほどポジティブ思考の持ち主はなかなか見当たりません。あるとき、彼はこう語っています。

「良くても悪くても、どんどん変えていくっていうのは良いところじゃないかなと思いますね。なんて言うんだろう……現状を守りにいかないという性格ではあるので、まあ、すごくいい状態のときでも、それを維持していこうというよりも、それを超える技術をもう一つ試してみようかなと思う。挑戦してみようかなというマインドがあるのは、得なところだと思います」(『道ひらく、海わたる 大谷翔平の素顔』扶桑社)

多くの人々が「ポジティブ思考」とは、物事の良い面だけを見て楽観的になること」と考えています。しかし、それは明らかに間違っています。

真のポジティブ思考とは、「物事をありのままに受け止めて、それをより良くするために全身全霊をかけてベストを尽くすこと」なのです。

著名な心理学者で「ポジティブ心理学」の権威であるタル・ベン・シャハー博士は、「4つの幸せモデル」を提唱しています。これを簡単に解説しましょう。彼はそれらを「至福型」「快楽型」「出世競争型」「悲観型」と名付けました。図表7にそれを示します。

横軸は現在の利益と不利益であり、縦軸は未来の利益と不利益です。それぞれの領域の特徴を、ハンバーガーで示しています。4つのタイプを簡単に解説しましょう。

1.至福型の人間

このタイプの人間は未来の利益だけでなく、現在の利益も獲得しています。彼が食べるのは、「理想的なバーガー」です。栄養バランスが整っているだけでなく、味も申し分ないバーガーです。もちろん、大谷選手がこのタイプの人間であることは言うまでもありません。

大谷選手は未来をみすえながら意欲的に練習に取り組み、ハッピーな気分を維持しながらゲームを楽しんでいるから、凄いパフォーマンスを発揮できるのです。

前述の通り、彼が行っている練習は「やらされる練習」ではなく、自主的に立案した納得できる練習メニューです。当然のことながら、それが彼の輝かしい成績やパフォーマンスを実現している大きな要素なのです。

2.出世競争型の人間

このタイプの人間は、努力においては「至福型の人間」にひけを取りません。しかし、それはあくまでも「やらされる練習」であり、とても不快な心理状態で行っているため、時間をかける割に、その効果は期待できません。彼らが食べているのは「ベジタリアン・バーガー」です。健康には良いが、美味しくないバーガーです。

つまり、彼らのモットーは「痛みなくして成長なし!」という古いタイプの信条であり、現在の喜びを犠牲にして未来の喜びを獲得しようとします。

もちろん、「快楽型の人間」や「悲観型の人間」よりも未来の利益を得られますが、「至福型の人間」のそれには到底かなわないのです。

3.快楽型の人間

このタイプの人間は、現在の快楽を優先させるせいで長い目で見ると、不幸や苦痛がもたらされます。

彼らが食べているのは、そこそこおいしくて手っ取り早く空腹を満たせるけれど、健康に悪影響をもたらす「ジャンクフード・バーガー」です。

彼らは、目標もなく、ひたすら快楽だけを追求するため、成長はほとんど期待できません。それどころか、堕落して惨めな未来が待ち構えている可能性もあるのです。

4.悲観型の人間

このタイプの人間は4つのタイプの中で、もっともモチベーションが低いのです。

過去の失敗に囚われ、今もこれからも自分が幸せになることなど無理だと思い込み、すべてに投げやりになっています。

彼らが食べているのは、まずいだけでなく健康にも悪影響を及ぼす「最悪のバーガー」です。当然のことながら、彼らは成長するどころか、奈落の底に落ちていくのです。

結論です。これからの時代で成功を収める人間は、間違いなく大谷選手のような「至福型人間」なのです。

★ ★ ★

いかがでしょうか?

大谷選手を超一流のアスリートへ飛躍させた思考法にはビジネスパーソンも学ぶことも多いと思います。ぜひ日々の小さな目標の実現を目指して一歩一歩、「できない」を「できる」に変える努力をしてもらえればと思います。

さらに詳しい解説は児玉光雄さんの著書、『「できない」を「できる」に変える大谷翔平の思考法』をチェックしてみてください。

「できない」を「できる」に変える大谷翔平の思考法
著/児玉光雄/アスコム

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児玉光雄
1947年兵庫県生まれ。追手門学院大学スポーツ研究センター特別顧問、元鹿屋体育大学教授。京都大学工学部卒。大学時代はテニスプレーヤーとして活躍し、全日本選手権にも出場。カリフォルニア大学ロサンジェルス校(UCLA)大学院で工学修士号を取得。米国五輪委員会スポーツ科学部門本部の客員研究員として、米国五輪選手のデータ分析に従事。過去30年以上にわたり、臨床スポーツ心理学者として、ゴルフ、テニスを中心に数多くのアスリートのメンタルカウンセラーを務める。また、右脳活性プログラムのカリスマ・トレーナーとして、これまで数多くの受験雑誌や大手学習術に右脳活性トレーニングを提供。この分野の関連書は100冊以上、累計発行部数は150万部を越える。主な著書はベストセラーになった『この一言が人生を変えるイチロー思考』(知的生きかた文庫)をはじめ、『大谷翔平 勇気をくれるメッセージ80』(三笠書房)、『能力開発の専門家が作ったそうぞう力とさんすう力がみるみる育つこども脳トレドリル』『頭がよくなる!「両利き」のすすめ』(いずれもアスコム)など200冊以上。日本スポーツ心理学会会員、日本ゴルフ学会会員。
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