初めての一人暮らしで自炊にも慣れてきた頃。どうせ使うからとバラ売りの食材ではなく多めの食材をまとめ買いして使いきれず、冷蔵庫の奥から変わり果てた姿で現れた、といった経験がある人は多いのではないだろうか。
そこで全農は、東京都23区で一人暮らしをする若者(大学生)143人に対して「若者のフードロスに関する意識調査」を実施した。
一人暮らし学生の約6割が、食材のムダを懸念して自炊することをためらう
一人暮らしをしている学生の67.2%が「フードロスを意識していますか?」という質問に対し、「意識している」と回答。また、65.7%の学生が「自炊を通じて食材を使い切れなかった・ムダにしてしまったことがある」と答えた。
その理由として、具体的には「食材を買いすぎて一人では使い切れなかった」「急な予定や外食が入ってしまって食材を使い切れなかった」「冷蔵庫が整理整頓できておらず存在を忘れていた」「調味料や小麦粉など使う機会が少ない食材を買ってしまった」といった理由があげられている。
フードロスの経験がある一人暮らしの学生たち。調査では、57.4%の若者が「食材をムダにすることを恐れて、自炊を控えることがある」と回答した。
一方で、53.9%が「フードロス対策には高い料理スキルが必要だと思う」と考えていることも判明。食材をムダなく使うことには、料理の腕が必要であるため、料理初心者の学生にとってはハードルが高いと感じられていることが見受けられる。
調査概要
若者のフードロスに関する意識調査
実施時期:2023年9月
対象者:都内で一人暮らしをしている学生 143名
実施手法:WEBアンケート
フードロス対策になる、簡単においしく作れる自炊レシピ「もったいない!東京1Kごはん」
調査結果から、一人暮らしで食材を使い切れなかった経験があることや、食材のムダを気にして自炊よりも外食を選んでしまう学生が存在することが明らかとなった。
こうした背景を踏まえて、少しでも若者が積極的に自炊を楽しめるように全農は、管理栄養士・越野彩さんと料理家・松岡ゆり子さんが考案した、「身体をいたわって、必ず1つは野菜が摂れる」「加熱コンロは1つのみ」「包丁要らず」の条件を満たす、簡単レシピを10個、公開した。
フライパン1つで作れたり、野菜も手でちぎって入れたり、あっという間にできあがるレシピが揃っている。
今回はフードロス対策を踏まえて、腐りやすい食材や、冷蔵庫に余っている調味料を使ったレシピや、一度に沢山つくってアレンジすることで食べきれるレシピなどを用意した。
■オールインして炊くだけ簡単!「まるごと人参リゾット」
材料:
人参(小さめ):1本
米:1合
コンソメ:小さじ2
ピザ用チーズ:30g
ベーコン:1枚
牛乳:100ml
パセリ
道具:炊飯器、しゃもじ、ハサミ
作り方
⒈ 米を洗い、米、コンソメ、ベーコン(ハサミで切りながら)にチーズを入れ、水を1合の目盛りまで入れる。人参を乗せ、牛乳を加え、普通炊きで炊飯する。
2. 人参のヘタをとり、しゃもじで細かく切って混ぜ、皿に盛り、パセリをかける。
関連情報
https://dodontodonburi.com/1kgohan/
構成/Ara