コロナ禍が収束し、街に活気が戻ってきた。緊急事態宣言下において苦境に立たされていた飲食店も賑わいを取り戻した今、外食市場規模は、コロナ以前と比べてどれほど回復しているのだろうか?
リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」はこのほど、首都圏・関西圏・東海圏の男女約1万人を対象とする2023年9月度の「外食市場調査」を実施し、その調査結果を発表した。
外食市場規模の2019年同月比(コロナ禍前比)は88.1%で前月(同80.2%)より大幅に改善
2023年9月の外食市場規模は、3圏域合計で2790億円。前年同月比(以下、前年比)は+336億円と22カ月連続して前年実績を上回った。市場規模の2019年同月比(コロナ禍前比、以下19年比)は88.1%で、前月の同80.2%から大幅に改善、コロナ禍以降(2020年3月以降)では最も高水準となっている。
外食実施率の19年比(88.7%)は前月(同89.1%)をわずかに下回ったが、外食頻度の19年比(91.7%)と外食単価の19年比(112.5%)はそれぞれ前月(同84.8%、110.3%)を上回り、市場規模の回復に寄与した。
「食事主体」業態は19年比93.6%、「飲酒主体」業態同80.2%、「軽食主体」業態同83.5%
市場規模の食事主体業態・計は19年比93.6%(前月同87.2%)、飲酒主体業態・計は同80.2%(同68.2%)、軽食主体業態・計は同83.5%(同70.9%)で、食事主体業態・計と飲酒主体業態・計はコロナ禍後以降では最高値となった。
主要16業態中では14業態で市場規模が前年を上回り、19年比では「カラオケボックス」(119.2%)、「アジアン料理店」(108.0%)がコロナ禍前の市場規模を上回った。
出典元:ホットペッパーグルメ外食総研
構成/こじへい