日本インストラクター技術協会では、全国20〜60代の男女を対象に『家族との関係・心理』に関する調査を実施。結果をグラフにまとめて発表した。
84.5%が「家族との仲が良いと思っている」
まず、「あなたは家族との仲は良いと思いますか?」と質問したところ、8割以上が家族間の関係は良好であると感じていることがわかった。
しかし、『とても良いと思う』と断言せず、『少し良いと思う』と回答した人のほうが多いことに注目。どこかわだかまりを感じたり、小さな悩みを抱えていたりするのかもしれない。
家族間で悩みを感じたことがある人は85.4%
では、実際に家族間で悩みを感じた経験がある人はどれほどいるのか。
「家族間で悩みを感じたことはありますか?」と質問したところ、「ある(あった)」が85.4%と、大多数が家族間で悩みを感じた経験を持っていることがわかった。
この中には、現在進行形でトラブルや悩みが生じているという人もいるのかもしれない。多くの人にとって、家族間での悩みは身近な問題となっているようだ。
■具体的な悩みの第1位は「コミュニケーションの悩み」
続いて「具体的に感じた家族間の悩みを教えてください」と質問したところ、上記グラフのような結果となった。
最も多かった回答が「コミュニケーションの悩み」。お互いの気持ちを上手く伝えることができずにいると、それがトラブルの要因になりかねない。
「家族だからこそ関わり方が難しい…」という経験がある人も多いのではないか。
また、「経済的な悩み」と回答した人が多数いたことも目を引く。家計を一緒にする以上は、金銭的な悩みも家族で共有することとなるため、収入差や出費に対して問題が生じることが推察される。
■夫婦円満になるために大切なことは「思いやりを持つ」
「夫婦円満になるために大切なことは何だと思いますか?」と質問したところ、「思いやりを持つ」が最も多い回答となった。
次いで回答の多かった「相手の立場に立って考える」と併せて、自己中心的ではなく、相手を第一に考えることが大切だと秘訣とわかる。
■75.7%が家族間の悩みを誰かに相談したほうがいいと回答
こうした悩みは誰かに相談し、解決策を求めるという選択肢もある。
そこで、「家族間の悩みを誰かに相談するのは得策だと思いますか?」と質問したところ、肯定派が75.7%を占めた。
一歩引いた視点からアドバイスをもらうことで、解決の糸口が見えてくるケースもあるかもしれない。実際、一人で悩まずに相談したほうが早く解決した、という経験をした人もいるのでは。
■相談すると解決できそうな相手
家族全体のことをある程度知っていたり、自分をよく知ってくれる相手として「友人」を相談相手に選ぶ方が最も多く、続いて悩みやトラブル解決の専門家である「心理カウンセラー」という結果になった。
調査概要
調査期間/2023年10月7日(土)~2023年10月9日(月)
調査方法/インターネット調査
調査対象/全国の20~60代の男女
調査人数/103人
関連情報
https://www.jpinstructor.org/
構成/清水眞希