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「よろしくお願いします」は、日常会話やビジネスシーンでも使える便利な言葉です。ただ、英語には「よろしくお願いします」に該当する言葉がないため、シーンごとにフレーズを変える必要があります。シーン別のフレーズを確認し、実際に使ってみましょう。
【日常編】英語の「よろしくお願いします」
日常会話の「よろしくお願いします」は、あいさつの場面で多く使われる傾向にあります。初対面と別れ際のシーンに分け、「よろしくお願いします」のフレーズを紹介します。
初対面のあいさつ
初対面のあいさつでよく使われるのが、「Nice to meet you.」です。目上の人に対しては、より丁寧な言い回しの「Pleased to meet you.」や「It’s a pleasure to meet you.」が適しているでしょう。
初対面のあいさつでは「Hello」もしくは「Hi」と言い、自分の名前を述べて自己紹介をした後に「Nice to meet you.」と続けるのがマナーです。なお、初対面ではない場合には「Nice to see you.」というフレーズに変わる点も覚えておきましょう。
別れ際のあいさつ
別れ際のあいさつとして「これからもよろしくお願いします」と伝えたい場合の一般的なフレーズは、「It was nice meeting/seeing you.」です。省略して「Nice meeting/seeing you.」と言うケースもあります。
初対面のあいさつには『to meet』という不定詞が使われますが、別れ際のあいさつでは『meeting』と、動名詞に変わる点に注意しましょう。その他、「I hope to see you again.(またお会いできるとうれしいです)」や「I look forward to meeting you again.(またお会いできるのを楽しみにしています)」と表現する手もあります。
【仕事編】英語の「よろしくお願いします」
ビジネスでも、「よろしくお願いします」の表現を使うシーンが多々あります。顔合わせや会議など、シーンごとのフレーズを確認しましょう。
顔合わせの場合
新しい部署への移動や、新規プロジェクトで顔合わせをする際には、「I’m looking forward to working with you.」や「I’m excited to work with you.」というフレーズがよく使われます。どちらも「一緒に仕事するのを楽しみにしています」という意味があり、ポジティブなニュアンスのフレーズです。
日本語で「よろしくお願いします」と伝える場合、「至らないところもあると思いますが~」という謙虚な気持ちを含むケースもあります。しかし、英語で顔合わせをする際には、こうしたフレーズはあまり使われない点に注意しましょう。
会議などを始める場合
会議を始める前には、時間を割いて参加してくれたことに対する感謝の言葉を述べるのが一般的です。
英語のフレーズとしては、「Thank you for your time today.(本日はお時間をいただき、ありがとうございます)」や、「Thank you for taking time to meet us.(私たちに会う時間をつくっていただき、ありがとうございます)」などが挙げられます。これらのフレーズには「よろしくお願いします」のニュアンスも含まれています。
なお、会議に参加する場合は「Thank you for having me today.(本日はお招きいただき、ありがとうございます)」と、主催者に感謝の気持ちを伝えましょう。
相手に理解を求める場合
自分たちの考えや思いを説明し、相手の理解を求める際にも「よろしくお願いします」という表現が使われます。例えば、顧客に商品の値上げを提示する場合、「ご理解のほどよろしくお願いします」と言うケースがあります。
英語のフレーズは、「Thank you for your understanding.(ご理解のほど、よろしくお願いします)」です。「We kindly ask for your understanding.」と伝えると、より丁寧な印象を与えられるでしょう。なお、相手の協力を求める場合には、「Thank you for your cooperation.(ご協力のほどよろしくお願いします)」というフレーズが使えます。
「よろしくお伝えください」と言う場合
「〜さんによろしくお伝えください」と、その場にいない人へのメッセージを依頼するフレーズは「Please say hello to 〜.」です。「Please tell 〜 (that) I said hello.」も使えますが、会話では『that』を省略するのが一般的です。フランクな関係の相手なら、『hello』の代わりにカジュアルな『hi』を使う手もあります。
反対に、相手から「〜さんによろしくお伝えください」と言われたときの回答は、「I will.(分かりました)」です。正確には「I will tell 〜 (that) you said hello.」ですが、「I will.」と省略できます。
【その他】英語の「よろしくお願いします」
英語の手紙やメールの文末に「よろしくお願いします」という一言を添えたいときには、どのように表現すればよいのでしょうか?よく使われているフレーズを紹介します。
手紙・メールの文末表現
文末で「よろしくお願いします」の気持ちを伝える際には、以下のフレーズを使うのが一般的です。
- Kind Regards,
- Best Regards,
- Sincerely,
- Sincerely yours,
- Thanks,
- Best,
特に「Thanks,」と「Best,」はカジュアルな表現のため、送る相手に注意しましょう。
より丁寧に気持ちを表したい場合には、「I look forward to working with you.(一緒に仕事をするのを楽しみにしています)」や「Thank you for your consideration.(ご検討のほどよろしくお願いします)」などの一文を追加するのもおすすめです。
構成/編集部