高野杏里
本誌では育児・教育、家事分野を担当。最近、金融の担当になったためNISAを勉強して積立投資をスタート。仕事と育児で自分の時間は取れないが、通勤中に聞くラジオが栄養源。
「人生を楽しくラクにするアイデア」を厳選して1日1つずつ、日付入りで365個紹介
1日1アイデア
著/高橋晋平
KADOKAWA 2420円
おもちゃクリエイター・高橋晋平さんの、思考法や発想法をまとめた一冊。1日1つずつ、日付入りで365個のアイデアが載っています。内容はもちろん、どこからでも読める構成が好きです。企画に行き詰まった時にパラパラめくって、読んでいます。
天才たちの側で見た誰も知らないストーリー。オークラ初のお笑い自伝
自意識とコメディの日々
著/オークラ
太田出版 1760円
バナナマンや東京03の単独公演の作家として知られるオークラさんの自伝エッセイ。今やテレビで見ない日はない芸人たちが20代だった頃の物語はさながら青春映画のよう。天才たちが織りなすエピソードはどれもおもしろく、最後はホロリと泣きそうになります。
出自も才能も違う若きふたりの役者が芸の道に人生を捧げる
国宝 (上)青春篇、(下)花道篇
著/吉田修一
朝日新聞出版 各880円
極道の家に生まれながらも、希代の歌舞伎役者にのぼりつめた男の一代記。主人公ともうひとり、歌舞伎の名門の跡継ぎとして育った男も、命を賭して芸の道に挑みます。極道と梨園。別の世界を生きるはずのふたりの生き様に、電車を乗り過ごすほどのめり込みました。
飾らない兄弟の写真とクセになる文章は見る者を元気にしてくれる
お父さん、だいじょうぶ?日記
著/加瀬健太郎
リトルモア 1760円
写真家の加瀬健太郎さんが、息子さんを約3年にわたり撮影した写真日記。母のお尻に顔を埋める写真、パンツ一丁でぽっくりに乗る写真など、飾り気なし純度100%の日常が最高です。文章もユーモアに満ちていて、子育ての大変さを笑える気持ちが芽生えます。
無実の罪を着せられた荷担ぎの弥五郎を越前守が見事なお裁きで救う一席
講談えほん 大岡越前─しばられ地蔵
監修/神田伯山 文/石崎洋司 絵/北村裕花
講談社 1650円
講談師の神田伯山さん監修の絵本。寝る前の読み聞かせは、疲れた脳と体にとどめを刺す苦行だと思っていますが、この本は音読していると、テンポの良さからどんどん気分が乗ってきます。パン!パン!と張り扇を叩きたくなるほどです。読み聞かせが楽しくなる一冊。
文/編集部