価格高騰を受け、冷食ブームに変化
コロナ禍で特に目立ったのが、冷凍食品市場の活況だ。きっかけは外食産業の客激減。外食店はこぞって人気メニューを冷凍食品化したが、割高感は否めなかった。そして物価高の今、再注目されているのが、大手冷凍食品メーカーが作る〝安くて旨い〟製品だ。お酒ジャンルではレモンサワーに代わる食中酒の提案が加速している。
卵不足の中、あえての40円値下げで売り上げ&集客大幅アップ
なか卯『親子丼』
450円
『親子丼』は大手チェーンである「なか卯」の看板商品。大ぶりの鶏肉と3種の醤油を使った特製の割下、飼料からこだわった濃厚な卵など、厳選食材をキッチンのオペレーションなどを見直してコストダウンを計ったが、今でも手鍋でひとつひとつ丁寧に調理している。
〈EDITOR’S VOICE〉どうしてヒットした?編集部員が解説
物流などコストの見直しで実現(DIME編集部 タジリ)
2023年は鳥インフルエンザが猛威を振るった年。農林水産省の発表によると、2023年5月6日時点で約1771万羽が殺処分の対象とされるなど、卵不足が顕著になりました。多くの飲食店が値上げや数量限定に踏み切る中、なか卯の英断が話題に!
発売3日間で21万食突破
丸亀製麺『丸亀シェイクうどん』
390円〜
打ちたてうどんをカップで提供する、持ち帰り専用うどん。カップを振ることで麺とだし、具材が混ざり、いつでもどこでもコシのあるうどんを楽しめる。うどんをシェークする新体験と、並サイズが1玉入っている満足感で支持を拡大した。
『日清本麺』シリーズ累計1000万食突破に貢献
日清食品 冷凍『冷凍 日清本麺 ワンタン麺』
オープン価格(実勢価格約354円)
電子レンジで調理しても表面の水分が飛ばず、ツルッとした食感が楽しめる肉ワンタンが自慢の冷凍ラーメン。昨年10月、『日清本麺』シリーズの1周年誕生祭として「1(ワン)誕(タン)」を1個サービスする特別商品を販売。ワンタンの品質を評価する声から今年3月に商品化。
発売1か月で5万食を完売!シリーズ累計販売数60万食に到達
海底撈『四川風即席火鍋 マーラービーフ』
842円
世界3位の外食企業、海底撈(かいていろう)が展開する火鍋チェーン店が監修したレトルト火鍋。調理方法は水と発熱材を入れるだけ。野菜もだしも麺もすべて入っており、電気やガスによる加熱不要で本格的な火鍋を自宅で楽しめる。
〈EDITOR’S VOICE〉どうしてヒットした?編集部員が解説
本場の中国料理で旅気分に浸る(DIME編集部 ワタナベ)
コロナ禍で制限された海外旅行欲を満たすように、海外の雰囲気が味わえる専門店が続々オープン。特に中国本土の味つけにこだわった〝ガチ中華〟を提供する飲食店がブームに。この流れは火鍋のレトルト食品にも飛び火し、本シリーズは60万食完売の大ヒットに!
外食チェーン初の特定保健用食品。累計販売数10万個突破
吉野家『トク牛サラシアプレミアム』
505円
構想から8年を経て、外食チェーンで初めて特定保健用食品の許可を獲得。冷凍牛丼の具のたれにサラシアエキスのサラシノールを0.5mg配合。食後、食事から摂取した糖の吸収を減らし、血糖値上昇が緩やかに。脂肪の少ない特別仕様の肉を使うなど工夫も。
全国直営店、FC店で累計100万個販売
大王チーズ『10円パン』
500円(1個)
韓国・慶州の観光名所で販売されていた10ウォン硬貨そっくりのパンが日本上陸。10円玉の色に焼き上げたパンの中に伸びるチーズが入っており、大王チーズが『10円パン』として商品化。渋谷、新大久保、道頓堀、那覇の国際通りのドン・キホーテで販売され話題に。
〈EDITOR’S VOICE〉どうしてヒットした?編集部員が解説
食べるなら〝元祖〟で!(DIME編集部 テラダ)
とろりとしたチーズと10円硬貨のフォルムが写真映え抜群で、韓国系の〝映える〟スイーツとしてSNSで拡散。最近、あちこちで『10円パン』を見かけますが、元祖は大王チーズ! 食べ比べたら、やはりひと味違いました。
人気YouTuberコラボ商品。発売直後に即完売!再販を求める声が殺到
日清食品『HIKAKIN PREMIUM みそきん 濃厚味噌ラーメン』
305円
日清食品『HIKAKIN PREMIUM みそきん 濃厚味噌メシ』
328円
UUUM専属クリエイターHIKAKINが立ち上げた新ブランドの第1弾となったカップラーメン。下積み時代を支えたことから、HIKAKINが大好きだと語るラーメン。中でもみそ味のラーメンには格別な思いがあるとのことで本品を開発。5月の発売直後に完売続出! 高額転売も相次いだ。
発売1週間でほぼ完売
ローソン『味のしない?飴』
189円
「甘い飴を食べ続けるのが苦手」という人向けに〝無味〟を追求したキャンディー。マスク生活が続く中、口の乾燥を防ぎ、口の中を潤わせたいというニーズを見事にキャッチ。健康志向の高まりを受け、あえて無味を追求した常識外の商品に消費者の手が伸びた。
発売1か月で約2万5000個を売り上げ、同社米菓分類1位に!
成城石井『成城石井 日本全国味めぐり 塩レモン煎』
378円
広島県産瀬戸内レモンの爽やかな風味と、エキストラバージンオリーブオイルのコクを堪能できる、塩レモン風味の煎餅。爽やかなフレーバーが発売時の季節にマッチし、当初計画比150%を達成。発売からたった1か月で、売上点数は同社米菓分類で1位に躍り出た。
取材・文/編集部
2023年のヒット商品120点を総まとめ!DIME電子増刊号がdマガジン、楽天マガジン、Amazon Kindleなどで配信中
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DIME SPECIAL1 どこよりも早い!2023ヒ ット商品総まとめ
新型コロナの5類引き下げ決定で幕を開けた2023年。脱コロナのムードが高まる一方で、物価上昇が消費意欲に水を差した。今年を象徴するトレンドとは何か? 編集部員による分析とともにヒット商品を一挙紹介する。
DIME SPECIAL 2 ウエルビーイングなビジネスギア100
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DIME SPECIAL 3 プロゲーマー&ガジェット通が厳選! DIME Gamingが選ぶ今買うべきゲーミングギア31
eスポーツ熱は冷めないどころか増していくばかりだ。それに比例してギアも巷にはあふれかえっている。そんな中でも特にオススメなギアを紹介するほか、DIME Gamingの最新動向についても報告する。
DIME SPECIAL4 ChatGPT、Bing、Bard 一番仕事に使えるのはどれ? 今日から使える! AI仕事術
2022年11月にサービスが開始されたオープンAIの「ChatGPT」。リリースから2か月で1億人のユーザーが利用し、その有用性に世界中が驚いた。2023年2月にはマイクロソフトの「Bing」、
3月にはGoogleの「Bard」が相次いでリリースされた。私たちも仕事、プライベート問わず、生成AIをうまく使うコツを次第につかみ始めてきたのではないだろうか。特に欲しい回答を引き出すプロンプトを作るコツについては自分なりの法則を確立しているユーザーも多いハズだ。
今回は3大生成AIである「ChatGPT」「Bing」「Bard」それぞれの特徴をふまえつつ、同じプロンプトに対する各AIの違いを比較。「いかにAIを使いこなすか」から「いかに使い分け、AIを使いこなすか」といった一歩先のステップに進む助けとなる質問と回答を編集部で厳選した。
DIME SPECIAL 5 DIME編集部員が〝偏愛〟で選ぶ! 年末年始に読みたいオススメ本&マンガ80選
2023年も残すところあと2か月。ということは、年末年始の休暇シーズンもやってくるということ。今回は、そんな日常の忙しさを離れた時にこそ読みたい本をDIME編集部員がピックアップ。ビジネス書あり、マンガあり、ウルトラニッチなジャンルありと、役に立つかはわかりませんが、編集部員の個性の爆発をお楽しみください。