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イノベーションを革新性とパフォーマンスの2軸で考える大谷翔平選手の思考法

2023.11.10PR

日本人選手初のホームラン王獲得、WBC優勝、MVP受賞など先入観を覆し、不可能を可能にする大谷翔平選手の活躍はいつも我々に勇気を希望を与えてくれます。

私たちは、大谷選手が突然凄い才能を獲得したような錯覚を持ちます。しかし、事実はそうではありません。大谷選手はプロセスを徹底的に追求することの大切さを誰よりも理解しています。
「大きな夢は小さな目標の総量である」、つまり「結果」ではなく「プロセス」に意識を置いているのです。「小さな目標の実現」に果敢に取り組む。その小さな習慣こそが偉大な成果を上げる必須の要素ということだと思います。

昨日より今日、今日より明日。自分史上最高の自分にめぐり逢うための「ポジティブ思考」の神髄に迫る話題の書籍『「できない」を「できる」に変える大谷翔平の思考法』この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、自分を成長させる大谷選手の思考法を解説していきます。

【大谷翔平選手の成功方程式を読み解く】イノベーションを「革新性」と「パフォーマンス」の2軸で考えてみる

2023年7月11日、この日シアトルマリナーズの本拠地Tモバイル・パークで開催されたオールスター戦で大谷選手は2番・DH で先発出場。ファン投票でア・リーグ最多の264万票を獲得し、圧倒的に注目を集める中、3年連続の出場を果たしました。

大谷選手がバッターボックスに立つと、なんと「シアトルに来て!」という大合唱が始まったのです。いくらオールスターゲームとはいえ、ホーム以外の選手にこれだけの声援が送られるのは、異例のことです。

オールスター前日の会見で、「大谷選手にとって二刀流の原動力とは?」という質問に対して、彼はこう語っています。

「ゲーム自体が好きですし、打つのも投げるのも好きなので、楽しんでまずはやるのが一番だと思います」(NHKNEWSWEB 2023・07・11付)

二刀流という、野球界にイノベーションをもたらした大谷選手を「革新性」と「パフォーマンス」の2軸で考えてみたのが、図表1です。この図表からイノベーションというのは「バックスクリーン直撃のホームラン」であることがすぐにわかります。

「方法論としての革新性」と「生み出したパフォーマンスの大きさ」のバランスが良くても、そのレベルによって「2べースヒット」や「ヒット」に留まることもあるのです。そして、生み出したパフォーマンスがいくら大きくても、革新性のレベルが低ければ、ファウルになります。同様に、革新性のレベルがいくら高くても、肝心のパフォーマンスが発揮できなければ、やはりファウルになってしまうのです。

二刀流という方法論がどれだけ革新性があっても、大谷選手がパフォーマンスを発揮できなければそれは「ファウル」に終わってしまいます。

一方、いくら打撃や投球のどちらかで凄いパフォーマンスが発揮できても、革新性という尺度で見れば低いため、やはりファウルになるのです。つまり、長いメジャーリーグの歴史の中で、ベーブ・ルース以外誰も達成できなかった偉業、「投手と打者の両面で高レベルのパフォーマンスを発揮している行為」が「バックスクリーン直撃ホームラン」であることは論を俟またないのです。

未知の問題を解く目的は、正解にたどり着くことだけではありません。仮にたどり着けなかった場合も、その過程こそが人を進化させてくれるのです。このことについて大谷選手はこう語っています。

「正解はないと思うんですけど、人は正解を探しに行くんですよね。正解が欲しいのは、みんなも同じで。『これさえやっておけばいい』というのがあれば楽なんでしょうけど、たぶんそれは『ない』と思うので、正解を探しに行きながら、ピッチングも、バッティングもしていたら楽しいことがいっぱいありますからね」(『道ひらく、海わたる 大谷翔平の素顔』扶桑社)

大谷選手がスイングするバットの軌道の数はほぼ無限です。ボールとバットのコンタクトはとても繊細で、ほんの数ミリ違っただけでホームランになったり、平凡な外野フライになったりします。

同様に、大谷選手の投げるボールの軌道も無限に存在します。軌道がほんの数センチ違うだけで、そのボールは打者のバットの芯を外れてくれるわけです。

バッティングにもピッチングにも、確実な正解は存在しないのです。そうなれば、ボールを投げる作業、あるいはバットを振るプロセスを繰り返し試してみるしかありません。つまり、大谷選手にとって、本番は普段の練習の成果を試す実験場なのです。

20世紀に評価されたのは、既存の知識を駆使して一つしかない解答を出せる人間でした。

一方、21世紀型のニュータイプの人間は、常に自分にとっての理想像を鮮明に脳裏に描きながら、目の前の現実の自分と比較して、そのギャップを埋めるために行動を起こし、そのプロセスで徐々に自分を進化させていく人間と定義できます。

終着点に到達することを最優先するオールドタイプの人間が活躍する時代はすでに終焉を迎えています。これからの時代は、到達がほぼ不可能な理想像を描き、その過程で進化の手掛かりを求め続ける、大谷選手のような思考法を持つ人間だけが成功できるのです。

★ ★ ★

いかがでしょうか?

大谷選手を超一流のアスリートへ飛躍させた思考法にはビジネスパーソンも学ぶことも多いと思います。ぜひ日々の小さな目標の実現を目指して一歩一歩、「できない」を「できる」に変える努力をしてもらえればと思います。

さらに詳しい解説は児玉光雄さんの著書、『「できない」を「できる」に変える大谷翔平の思考法』をチェックしてみてください。

「できない」を「できる」に変える大谷翔平の思考法
著/児玉光雄/アスコム

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児玉光雄
1947年兵庫県生まれ。追手門学院大学スポーツ研究センター特別顧問、元鹿屋体育大学教授。京都大学工学部卒。大学時代はテニスプレーヤーとして活躍し、全日本選手権にも出場。カリフォルニア大学ロサンジェルス校(UCLA)大学院で工学修士号を取得。米国五輪委員会スポーツ科学部門本部の客員研究員として、米国五輪選手のデータ分析に従事。過去30年以上にわたり、臨床スポーツ心理学者として、ゴルフ、テニスを中心に数多くのアスリートのメンタルカウンセラーを務める。また、右脳活性プログラムのカリスマ・トレーナーとして、これまで数多くの受験雑誌や大手学習術に右脳活性トレーニングを提供。この分野の関連書は100冊以上、累計発行部数は150万部を越える。主な著書はベストセラーになった『この一言が人生を変えるイチロー思考』(知的生きかた文庫)をはじめ、『大谷翔平 勇気をくれるメッセージ80』(三笠書房)、『能力開発の専門家が作ったそうぞう力とさんすう力がみるみる育つこども脳トレドリル』『頭がよくなる!「両利き」のすすめ』(いずれもアスコム)など200冊以上。日本スポーツ心理学会会員、日本ゴルフ学会会員。
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