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「相手女性の家を修理していたんです」トンデモ言い訳を裁判官に論破された不倫夫の末路

2023.11.11

ジャッジ

妻の勝訴です。

裁判所
「離婚請求を認める。あと、慰謝料200万円はらえ」
「これにて閉廷!」


「ちょっと待ってください!SEXしてません。部下の女性の家に行ったのは、経理についてアドバイスを受けたかったからです。あとその女性から「私の家に不審な人物が来た」と相談を受けたので様子を見に行ったこともありますね。あと、そうだそうだ、女性から頼まれて家を修理しに行ったこともあります」

裁判所
「シャラップ!順番に論破して差し上げましょう。まず、経理アドバイス。会社でやればいいじゃん。あと、不審者の監視?自宅の修理?ほかに方法があるよね。わざわざ上司であるアナタに頼むというのは極めて不自然だす」

「あとアナタ怪しすぎ。家に出入りする際、腰をかがめて周辺をうかがう姿勢をとっていましたよね。これは、他人に知られたくない事情、そう!すなわち、男女関係を含めた特別な関係にあったことを強く推認させます」

というわけで、不貞行為が認定されました。ラブホテルの出入りはほぼ確実に不貞行為が認定されますし、今回のように夜間に女性の家に出入りした証拠を押さえた場合も、不貞行為が認定される可能性は高いですね。

裁判所は、【男性が女性に家に入る時に腰をかがめて周囲を気にしていた】すなわち、おどおどしていたことも、不貞行為を推認する1つの事情としてあげています。とすると、仮に女性の家に入る時に、【背筋をピンと伸ばして足を大きく上げて堂々と入場】していれば、不貞行為は推認されなかったでしょうな(んなわけねー)。

しかし、探偵の撮影スキルってスゴイですね。夫がこれだけ周りを注意しているのに探偵はパシャパシャしてるんだから。女性の皆さまは探偵の利用もご検討ください。裁判は証拠が命。証拠がなければゼッタイに負けます。あれば勝てます。不倫してる男性の皆さまは、なんだかんだ知恵をしぼって頑張ってください!w

オマケ

夫がホステスと不倫したケースはコチラ。妻がホステスを訴え、勝訴。慰謝料30万。

今回は以上です。またお会いしましょう!

取材・文/林 孝匡(弁護士)
【ムズイ法律を、おもしろく】がモットー。コンテンツ作成が専門の弁護士です。
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