こんにちは。
弁護士の林 孝匡です。
宇宙イチ分かりやすい法律解説を目指しています。
不倫の裁判例をザックリ解説します。
夫
「部下の女性の家にいきましたがSEXしてません。経理のアドバイスをもらったり、あとは、家を修理したりしてま…」
裁判所
「シャラップ!妻に慰謝料200万円はらえ」
言い訳が全玉砕。以下、分かりやすくお届けします(東京地裁 H16.9.28)。
※ 争いを一部抜粋して簡略化
※ 判決の本質を損なわないよう一部フランクな会話に変換
登場人物
▼ 妻
64歳
・長女 36歳
・長男 32歳
▼ 夫
61歳
どんな事件か
▼夫婦関係は?
――どんな奥さんだったんですか?
夫
「お嬢さん育ちの気位の高い女性でしたね。結婚当初から思ってたんですが、いったん言い出したら退かない性格でした」
――お次は奥さんにお聞きします。どんな夫でしたか?
妻
「私と衝突したとき、声を荒げて私の言い分を聞こうとはしませんでした」
と言いながらも、まぁなんとか結婚生活は続けていたようです。
▼ 夜の夫婦関係がなくなる
しかし、じわじわと夫婦関係は悪化していきます。ある日、妻が夜の夫婦関係を求めたのですが、夫は「お前とやるくらいならオレは家を出ていく」と拒絶。それ以降、性交渉は行われませんでした。
▼ あなたの旦那さん不倫してるわよ
妻は、昔に働いていた会社の従業員と会ったとき、衝撃の事実を聞きます。その従業員は「旦那さんの女性関係が派手で、ある女性社員と10年間も不倫を続けていたのよ、別れたあとは、別の女性社員と不倫関係を続けているわよ」とタレこみました。妻は衝撃を受けます。
妻がこのことを夫に問いただすと、夫は逆ギレ。妻に向かって「殺してやる!」と怒鳴り、女性関係については説明しませんでした。
▼ 妻、探偵に依頼
妻は探偵に依頼します。そして、探偵はパシャ!午後8時ころ、夫が部下の女性の家に出入りしている様子を激写しました。夫は、出入りのとき、周辺をうかがうような姿勢をとっていました。パシャパシャ!夫、The Endです。合掌。
妻は、離婚&2000万円の慰謝料を求めて提訴。