宇都宮ライトレールの乗り方は?乗車体験レポ
ここからは、宇都宮ライトレールの乗車方法と簡単な乗車体験レポートをご紹介していく。
■乗車方法
車両には片側4つの扉があり、全てにICカードの読み取り機(カードリーダー)が設置されている。
乗車の際は緑の機械、降車の際は黄色の機械にタッチするだけでOKだ。チャージはLRT車両内のチャージ機(運賃箱)か、、宇都宮駅東口・車両基地の定期券うりばのほか、交通系ICカードを扱う全国の鉄道線の駅の券売機や、県内のバスの窓口、ライトライン沿線のコンビニなどでも行える。
もちろん現金も利用可能だが、その場合は乗車する前、予め停留場にある発行機から整理券をとっておく必要がある。降車時は、扉横にある運賃箱に整理券と現金を投入して支払いする。運賃箱は車両の前後にあるが、運賃の支払いは運転士がいる進行方向一番前の運賃箱でしかできないので注意しよう。
詳しい乗車方法やルールについては公式HPに載っているのでそちらを参考にしてもらいたい。
筆者が利用したのはライトレール開通から約1ヶ月後の土曜日だった。県道64号線にある「宇都宮大学陽東キャンパス」駅から乗車した。
大きな道路をライトラインの黄色い車体と自動車が並走する風景はどこか近未来的だ。
駅への到着はほぼ時刻表通りで、スマホのSuicaアプリで問題なく乗ることができた。車内は人でいっぱいだったため撮影することはできなかったが、立っていてもさほど大きな揺れはなく、地元の路線バスよりも快適に感じた。
周りのお客さんも物珍しそうに乗っている方が多かったので、宇都宮ライトラインに乗ること自体を観光の目的としてきている人も多いのだろう。
宇都宮駅東口の駅に到着すると、多くの人が待っていた。降車もタッチだけでOKなのでスムーズだ。
駅直結の歩道橋では車両を上から望むことができ、絶好のシャッターチャンスとばかりにカメラを構えている人がたくさんいたのが印象的だった。
その後、宇都宮の駅周辺を観光して帰ったが、飲食店(主に餃子店)はどこも行列ができており、海外の方も多く宇都宮の街の観光需要の高さを感じた。
次世代の地方都市交通を支えるLRT
バリアフリー&排気ガス0で人と地球に優しく、ミドルクラスの輸送能力を持つLRT。交通インフラとしては比較的導入しやすいことから、次世代の地方都市交通を支える救世主としての注目も熱い。
この秋はぜひ話題の国内最新LRTと美味しい餃子を目当てに、宇都宮市へ足を運んでみてはいかがだろうか。
<取材協力・画像提供/宇都宮ライトレール株式会社>
文/黒岩ヨシコ
編集/inox.