アメリカン・エキスプレス・インターナショナル、Inc.(以下アメリカン・エキスプレス)は、日本を含む世界7つの国や地域で2023年8月17日~29日にかけて、ラグジュアリーショッピング、ダイニング、旅行に関する意識調査「Amex Trendex」を実施した。
本稿では今回の調査における日本の回答結果から導き出された、日本における消費動向とその概況を紹介する。
自分の価値観を尊重する「クワイエット・ラグジュアリー」
日本ではラグジュアリーアイテムの購入やレンタルをする際に考慮する要素TOP3として、「ブランドが自分の価値観に合っている(73%)」、「高品質な製品である(64%)」、「サステナブルなブランドである(56%)」となっており、特にZ世代・ミレニアル世代では、その傾向がより強いことがわかった。【図1】
また、ラグジュアリーアイテムに関する考え方としても、日本は「高価に見えつつもラベルやブランドが目立ちすぎないようにしたい(65%)」、「価値観が合わないブランドからは購入しない(60%)」が上位になるなど、他人に誇示することを目的としない、自身の価値観を尊重する「クワイエット・ラグジュアリー」を重視する傾向が見られた。【図2】
■昨年より増えた外食機会。日本では「ソロ外食」を楽しむ傾向
「誰と外食することが多いですか?」という質問に対して、日本は、上位から順に「家族(76%)」、「友人(29%)」、「ひとり(25%)」となった。
3番目に「ひとり」での外食機会が入るなど、世界7つの国や 地域の平均の上位3位、「家族(62%)」、「大切な相手(54%)」、「友人(38%)」と比較しても、 「ソロ外食」を楽しむ人たちが多いことを示す結果となった。【図3】
また、外食の頻度に関する質問のなかで、日本は「今年は外食の頻度が増えた(31%)」となっており、世界7つの国や地域の平均の27%よりやや高い。