慶應義塾大学で行われた「呼吸のデザインに関する研究成果」の実用化を目指すシンコキュウ社は、深呼吸を誘発する卓上型呼吸デバイス「シンコキュウ」を発表。
パシフィコ横浜で開催された展示会healthTECH JAPAN 2023にて初めて展示・実演し、「シンコキュウ」を呼吸プラットフォームとした、様々な目的に合わせたサービスやプロダクトの共同開発パートナーの募集を開始した。
パソコンやスマホ利用時の呼吸障害の改善する卓上型呼吸デバイス
「シンコキュウ」は、三好賢聖氏(慶應義塾大学特別研究員RPD)の「動きと共感のデザイン」に関する研究に基づき開発された、深呼吸を誘導し習慣化することを助けるデバイスだ。
デバイスの独特な動きとサウンドによって、ユーザーを深い呼吸へと誘う。デジタル機器使用時の「スクリーン無呼吸症候群」など、呼吸にまつわる様々な問題を改善し、生産性とウェルビーイング向上に貢献する。
先行研究で明らかにされた呼吸法の多様なメリット(例:ストレス軽減、感情抑制、免疫向上、高血圧緩和、やる気の回復)は、私たちの生活にはまだ十分活用されていない。特に「スクリーン無呼吸症候群」は多くの現代人にとっての課題だ。
忙しい日常のなかで呼吸を意識し、深い呼吸を習慣化することは容易ではない。シンコキュウは、「呼吸リマインド」、「呼吸コーチング」、「呼吸カスタマイズ」という3つの独自機能によってその課題を解決する。
プロトタイプを使ったユーザーテストでは、「集中力維持による生産性向上」、「ストレスの軽減」、「深呼吸の習慣化」の3つの効果があることが確認された。
「シンコキュウ」は、三好賢聖が氏行う「動きと共感のデザイン」の研究成果を元に開発された。
目にした人や物の動きを擬似的に感じてしまう現象、「運動共感」を応用し、ユーザーに対してさりげなく呼吸を促すよう設計されている。
すぐに飽きられてしまう短命なガジェットではなく、ユーザーの健康習慣に長期的に貢献することを目指して設計された(特許・意匠出願中)。
デザイン・開発には、下記の2名を含む新進気鋭のクリエイターたちが参画。一日の中の一息一息が美しく心地よい体験となるようなデザインによって、深い呼吸の習慣化を後押しする。
・松山祥樹:プロダクトデザインを担当(LEXUS DESIGN AWARD入賞ほか受賞多数)
・小西遼:サウンドデザインを担当(象眠舎主宰、CRCK/LCKSリーダー、東京2020パラリンピック大会開会式音楽担当)
他、複数のエンジニア、デザイナー、呼吸法認定インストラクター等が協力
今後の展開として2024年には、発展したベータ版「シンコキュウβ」のリリースを予定している。また「シンコキュウ」を呼吸プラットフォームとして、様々な目的に合わせたサービスやプロダクトの共同開発パートナーの募集を開始した。
関連情報
http://shinkokyu.jp/
構成/Ara