資産運用を行っている人の過半数が「以前よりも積極的に日本株に投資」
次に資産運用を「行っている」と回答した1181人に「SBI証券と楽天証券が日本株の売買手数料を無料化しました。今後は以前よりも積極的に日本株に投資しようと思いますか」と質問をしたところ、過半数の54%が「そう思う」と回答。
「そう思わない」(15%)との回答を大きく上回った。また、31%が「わからない」と回答している。
■7割強が「コストが下がることは歓迎」
続いて、資産運用を「行っている」と回答した方に「日本株の売買手数料無料化の動きをどのように評価しますか」と聞いた。
その結果、「コストが下がることは歓迎」との回答が72%で突出する結果となった。
以下、「資産運用を行う人が増えると思う」(32%)、「日本株の売買が活性化すると思う」(27%)、「他社にも無料化が広がると思う」(26%)、「投資家にとってはメリットしかない」(25%)と肯定的な回答が続いている。
■6割がNISA口座を開設済み、さらに2割が新規で開設意向
また、資産運用を行っている人に「来年から個人投資家に有利な仕組みを整備した新しいNISA制度が始まります。日本株の売買手数料無料化の動きを受け、今後NISA口座を開設しようと思いますか」と質問したところ、「すでにNISA口座を開設している」が61%でトップの回答を集めた。
2位には「NISA口座を開設したい」が21%で続き、3位は「わからない」(12%)。「NISA口座を開設するつもりはない」との回答はわずか6%だった。
現在、資産運用を行っている方は既に開設している方も含めてNISA口座の活用に積極的な姿勢であることがわかる。
■資産運用を行っていない人は日本株の売買手数料無料化の動きにも心を動かされず
最後に、資産運用を「行っていない」と答えた1819人に「日本株の売買手数料無料化の動きを受け、今後資産運用を始めようと思いますか」と質問した。
最も多かった回答は「わからない」の51%、次に「始めようと思わない」が34%で続いた。
「始めようと思う」との回答は15%に止まっており、日本株の売買手数料無料化の動きも、資産運用を行っていない人にとってはあまり心を動かされる材料とはならない様子が推察できる。
バイアンドホールド代表 山口 貴大氏(ライオン兄さん)の解説
貯金以外に資産運用を行なっていない人が61%という結果から、まだまだ資産運用を実践している人が少ないと感じました。インフレ、円安、増税と日本人の可処分所得は減ってきておりますので、2024年からの新しいNISA制度を多くの方に利用して頂きたいと思います。
すでに投資を行っている方は、SBI証券と楽天証券の日本株の売買手数料無料化に関して「以前よりも積極的に日本株に投資しようと思いますか」との質問に過半数の54%が「そう思う」と回答。一方、資産運用を行っていない方に対する「日本株の売買手数料無料化の動きを受けて今後資産運用を始めようと思いますか」との質問では「始めようと思う」との答えが、わずか15%でした。
今後の課題としては、資産運用の重要性を伝え、より多くの方が資産運用に興味を持ち、実践していくための発信や環境作りが大切だと感じております。
調査概要
調査期間/2023年10月17日
調査手法/インターネット調査
調査地域/全国
調査対象/30歳~59歳、男女
サンプル数/3000人
調査会社/アイブリッジ株式会社
関連情報
https://financial-free-college.jp/
構成/清水眞希
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