SNSを使用する頻度が多い人なら一度は聞いたことがあるであろう「シャドウバン」という言葉。しかし、おおよそのニュアンスは掴めるものの、正しい意味が理解できている人はそう多くないのではないだろうか。
そこで本記事では、「シャドウバン」の正しい意味、シャドウバンの原因とシャドウバンされると起こる現象を解説する。SNSの種類ごとのシャドウバン確認・解除方法も、ぜひこの機会にチェックしておこう。
シャドウバンとは
まずは、シャドウバンの意味を解説する。シャドウバンの原因と、シャドウバンされている時に起こる現象も併せて確認しておこう。
ユーザーが使っているSNSサービスを制限する措置のこと
シャドウバンとは、X(旧Twitter)・Instagram・TikTokなどのSNSを運営する企業が、該当するユーザーのアカウント投稿や利用を制限する措置のこと。 シャドウバンされた場合、自分の投稿が他のユーザーのタイムラインに表示されなくなり、アカウントがほとんど使えない状態になる。
シャドウバンの原因と、起こり得る現象
SNSアカウントがシャドウバン対象になる主な原因は、以下4つ。
・公序良俗に反する投稿をしている
・多くの投稿やフォローを短期間で繰り返している
・複数の投稿で同じハッシュタグを使う
・自動化ツールを使う(botなど)
シャドウバンされた場合、投稿がハッシュタグ検索では見当たらない、投稿がおすすめページに載らないなどの現象が起こることがある。 しかし、SNSの運営側からシャドウバンされたとしても、該当アカウントからの投稿自体は通常通り行えるため、当事者はシャドウバンされていることに気が付きにくい。
SNSごとのシャドウバン確認・解除方法
次に、シャドウバンの確認方法・解除方法をSNSの種類ごとに紹介する。アカウントを持っている人は内容を把握しておこう。
X(旧Twitter)のシャドウバン確認・解除方法
X(旧Twitter)でシャドウバンされているかを確認する方法は、以下2つ。
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検索機能で調べる
Xの検索窓に「from:自分のTwitterユーザーID(@の後ろに続く文字列)」と入力して検索をかけても検索結果に自身の投稿が表示されない場合、シャドウバンされている可能性がある。
2.シャドウバンされているかを確認する専用のサイトを使う
また、シャドウバンされているかを確認する外部の専用サイト「Shadow Bird」も存在する。usernameに自分のユーザーIDを入力してCHECKをタップした後、赤色のバツ印が表示された場合は自身がシャドウバン対象であることがわかる。
なお、(旧Twitter)のシャドウバンを解除する方法は、以下の3通りある。
1.アカウントを放置する
2.興味関心のあるトピックを減らす
3.運営元にシャドウバンの解除申請をする
興味関心のあるトピックが多い場合、スパムだと自動的に判断される恐れがあるため、「興味関心のある項目」のトピックを減らしておくのは有効な手段だとされている。 ただし、必ずしもこれらの方法でシャドウバンが解除されるわけではなく、機能やシステムも日々アップデートされる。日頃からSNSの使い方には気を付けよう。
Instagramのシャドウバン確認・解除方法
Instagramでシャドウバンされているかを確認する手順は、以下2つだ。
1.Instagramで未使用のハッシュタグをつけて新規投稿する
2.Instagramの検索窓から新規投稿したハッシュタグで検索する
検索時のタブを「最新」にしても、自分の投稿が表示されなければ、シャドウバンされている恐れがある。
Instagramがシャドウバンされた場合の解除方法は、以下4つ。
1.アカウントを2日以上放置する
2.シャドウバンの原因だと予想される投稿を削除する
3.自動ツールの連携を解除する
4.運営元にシャドウバンの解除申請をする
シャドウバンの原因だと予想される投稿は、ハッシュタグ検索時に表示されない投稿もしくはその直前の投稿である可能性が高い。
TikTokのシャドウバン確認・解除方法
TikTokのアカウントがシャドウバンされているかを確認する方法は、以下2つ。
1.TikTokの投稿のおすすめ表示への流入回数・動画の再生回数を確認する
2.TikTokの投稿のいいね数をチェックする
おすすめ表示への流入回数や投稿に対するいいねの数を確認し、今までの投稿より数値が低い場合は、TikTokシャドウバンの対象になっていると判断できる。
TikTokアカウントのシャドウバンを解除する方法は、以下3つ。
1.アカウントを放置する
2.シャドウバンの原因と予想される投稿を削除する
3.運営元に問い合わせる
TikTokアカウントのシャドウバンについて思い当たるふしがない場合、運営元に問い合わせてみるのも一つの方法だ。また、シャドウバンの原因だと見当がつく投稿がある人は、該当する投稿をすぐに削除した方が良いだろう。
※データは2023年10月下旬時点のもの。
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文/編集部