MacBook Proは14インチ、16インチの2サイズ展開。新色も登場
M3チップを搭載する最初のデバイスとして登場したのが、MacBook ProとiMacの2製品です。
MacBook Proは14インチモデル、16インチモデルの2サイズ展開で、M3チップは14インチモデルのみ。M3 Pro、M3 Max搭載モデルは、2サイズから選べることになります。
最新MacBook Proは、M3チップの省電力性をいかしたバッテリー駆動時間の長さも自慢。モデルによっては最大で22時間の連続駆動が可能となっており、屋外でも安心してハイパフォーマンスが発揮できるようになっています。
そのほか、ディスプレイはLiquid Retina XDRディスプレイで、HDRコンテンツ1000ニト、最大1600ニトのピーク輝度に対応。初期搭載OSはmacOS Sonomaとなります。
また、M3 Pro、M3 Max搭載モデルには、新色のスペースブラックが登場。指紋が目立ちにくいコーティングが施されており、100%再生アルミニウムを使用することで、環境面にも配慮したモデルとなります。
なお、販売価格は24万8800円~。アップルのノートPCシリーズとしては最上位モデルなのに加え、円安の影響なども考慮するべきではありますが、個人的には、やや高価になったと感じています。
iMacは24インチで19万8800円〜
一方、M3チップ搭載デバイスとして登場したもう1つの製品が24インチディスプレイを搭載したiMac。4.5Kディスプレイ搭載など、基本的なスペックは、前モデルからあまり変わらず、チップセットのアップデート版という印象の製品ではありますが、販売価格は19万8800円~と、MacBook Proよりも安価に購入できます。
もちろん、デスクトップ型、ノートPC型で使用用途が違うため、明確に比較することはできないものの、「とにかく最新チップが試したい」という人であれば、こちらも十分おすすめの製品といえるでしょう。
グラフィック性能の大幅向上でゲーム市場を取りに来たアップル
新製品発表イベントでは、文中でも触れた通り、「ゲームが快適」というアピールが幾度も行われており、アップルとしても、他OSから後れを取っているゲーム市場において、自社の優位性を存分にアピールしています。
M3シリーズが一挙にリリースされた点についても、早期からより性能の高いM3 Pro、M3 Maxを登場させることで、高クオリティなゲームも快適にプレイできることをアピールしたかったと考えられます。
資料作成や動画視聴など、比較的ライトなPCの使い方において、処理性能の高さやバッテリー性能のよさに加え、iPhoneといった他アップル製品の互換性の高さから、Mシリーズを搭載したMac製品の優位性はある程度確立されているともいえます。M3シリーズのパワフルさをいかし、ゲーム市場においても、アップルがどのように躍進していくのかに注目です。
取材・文/佐藤文彦