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アップルが発表した最新Macは何がスゴい?「M3」チップ搭載シリーズが狙うゲーミング市場

2023.11.04

2023年10月31日(日本時間)、アップルは新製品発表イベントを開催。最新モデルとなるMacBook Pro、iMacを発表しました。

注目はやはり、アップル自社製チップセットの「M3」シリーズ。2020年に登場したM1チップから順当にアップデートし、いよいよ3世代目が登場した形となります。

そこで、M3チップシリーズや最新のMacBook Pro、iMacのアップデートポイントから、アップルはPC市場をどのように攻めるのか? その未来を俯瞰してみます。

「M3」シリーズは3モデルが同時リリース

アップルのPC向け自社製チップセットで、省電力や高性能で人気のMシリーズは、初出が2020年11月のM1チップ。その約1年後となる2021年10月に、M1 Pro、M1 Maxが発表。2022年3月にはM1 Ultraが発表されています。

続く第2世代のM2チップは2022年6月、M2 ProとM2 Maxは2023年1月、2023年6月にM2 Ultraというように、ベースモデルとなるM1、M2の発表後、少し間をおいてから、高性能版のPro、Max、Ultraモデルが発表されるのが通例となっていました。

しかし、今回のM3シリーズは、Ultraを除くM3、M3 Pro、M3 Maxの3モデルが同時デビュー。Mac BookシリーズやiMacユーザーといった、ミドルレンジのMacユーザーにとっては、どのモデルを購入するべきかが選びやすくなったと言えます。

M3チップ搭載モデルとして登場したのは、MacBook ProとiMacの2製品。今後、MacBook AirやMac miniといった、エントリーユーザー向けの製品にも、M3チップ搭載モデルが登場すると考えられますが、最新チップの登場時で、Ultraを除くシリーズを俯瞰して選べるようになったのは朗報といえるでしょう。

M3チップは「グラフィック」推し! ゲーマーやクリエイターは買い?

では、M3シリーズの詳細についても簡単に見ていきましょう。

M3は、PC用チップとしては初の3ナノメートルプロセスを採用しており、8コアCPU、10コアGPUを搭載。M1チップと比較して、CPUパフォーマンスは最大35%、グラフィックパフォーマンスは最大60%の高速化を実現しています。

上位モデルとなるM3 Proは12コアCPU、18コアGPU搭載で、M1 Proと比較して、CPUパフォーマンスで最大30%、GPUは最大40%高速化。

M3 Maxは16コアCPU、40コアGPUを搭載で、M1 Max比でCPUパフォーマンスは最大80%、GPUパフォーマンスは最大50%高速。M3 Maxでは、最大128GBのユニファイドメモリにも対応します。

細かい数字はいったんここまでにして、具体的な注目ポイントについて。これまでのチップセットでは、使用するソフト、プログラム側が使うと想定されている最大量のGPUキャッシュを確保して運用する仕組みを採用していたのに対し、M3シリーズではリアルタイムにGPUの使用量を監視し、ハードウエアのローカルメモリーの使用量を適宜割り当てる、Dynamic Cachingを備えています。

つまり、PCの使用状況にあわせ、どれくらいメモリを使用するかが割り当てられるため、効率的にGPUが使用できるようになります。結果、GPUパフォーマンスが向上するため、ゲームプレイなどがより快適になることとなります。

最近は、スマートフォンに搭載されるチップセットでも、グラフィック性能やゲーム性能の向上がトレンド。「処理性能(CPU)をこれ以上向上させても、あまりやることがない」という、うがった見方もある中、PC、スマートフォンの進化方向として、多様化するコンテンツを最大限楽しむために、グラフィック性能を向上させるという方向性には十分理解ができます。

また、コロナ禍の影響などもあり、PCゲームの需要も年々向上していることから、アップルとしてもグラフィック性能をしっかりと向上、アピールしたいという狙いも伺えます。特にmacOSは、PCゲーム市場においてWindows OSに大きく後れを取っていることもあり、MacシリーズでもPCゲームが快適にプレイできるように進化していくことで、シェアの獲得を目指しているといえるでしょう。

PCゲームプラットフォームの「Steam」では、シェアのほとんどをWindows OSが確保。macOSのシェア率はLinuxよりも下となっている
【参照】Steamハードウェア&ソフトウェア 調査: September 2023

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