図書館から路線バスまで!「マイナンバーカードの空き容量」活用施策
マイナンバーカードに「空き容量」というものがあるのはご存じだろうか?
このあたり、どういうわけかあまり報道されていないのだが、マイナンバーカードには当初から拡張性が内蔵され、それを全国自治体や民間企業で活用できるように国が促しているのだ。
マイナンバーカードは、使い方によっては単なる「公的身分証明カード」ではなくなり、あらゆる場面で大活躍できる「万能カード」になる可能性も推測される。
マイナンバーカードで図書館を利用する
電子書籍というものが配信されている現代、それでも紙の本には根強い需要がある。
公営の図書館は、電子化の予定すらないが資料価値の高い本が保管されているというところに大きな意義がある。絶版から久しい書籍などは、Amazonで売られているがとんでもなく値段が跳ね上がっているということも。そのような場合は神保町に行くか、地元の図書館に行くかの2択だろう。
ふと、ここでこんなことを思案してみる。いつも使っている図書館利用カード、これはマイナンバーカードと一体化できないものなのか?
実は、その構想は既に実現している。もっともこれは自治体によって対応・非対応の温度差はあるが、たとえば豊島区の図書館ではマイナンバーカードを利用カードとして活用する取り組みが実施されている。
これはマイナンバーカードのICチップの空き容量を使った施策だ。
民間企業でもマイナンバーカード活用の取り組み
自治体の公営施設のみならず、民間企業でもマイナンバーカードを活用しようという動きが見られるようになった。
カードを入館証として使う取り組みは、既に複数の企業で行われている。部屋毎のルームキーとしての利用も可能で、「決められた社員以外の者は立ち入り禁止」という部屋の扉を開ける場合マイナンバーカードを使って解錠……ということも。
業務用PCのログインにマイナンバーカードを使う、という発想もある。こうした活用法は、総務省の公式サイトでも例として紹介されている。が、だからといって国に無断で空き容量を活用することはやはりできず、
また、マイナンバーカードにカードアプリを搭載するには、次の調査票や事務取扱要領等を提出いただき、主務大臣の確認(法基準適合性審査)を受ける必要があります。
(総務省公式サイト)
と、説明されている。