お値段1320万円!オーディオテクニカがヘッドホンアンプ/プリアンプ「HPA-KG NARU」とヘッドホン「AW-KG NARU」で構成されるハイエンドオーディオシステム 「鳴神」を開発
2023.11.02オーディオテクニカは、ヘッドホンアンプ/プリアンプを中心とした新たなハイエンドオーディオシステム「鳴神(NARUKAMI)」の概要を発表した。
システムはヘッドホンアンプ/プリアンプ『HPA-KG NARU』にヘッドホン『AW-KG NARU』で構成され、価格は1320万円。
完全受注生産となっており、2023年11月20日(月)午前10:00から2024年1月19日 午後6:00まで受注を受け付ける。
1月20日(月)の購入申込受付開始まではスペシャルサイトで問い合わせのみ受け付けとなっている。製品のデリバリーは2024年夏を予定。
ヘッドホンアンプ/プリアンプ『HPA-KG NARU』の主な特徴
■希少で貴重な木材、黒柿を素材に使用
オーディオテクニカが日本のブランドであることを表すために、製品開発にあたり、素材選びは何度も試行錯誤を重ねた結果、「黒柿」を選定。
同社では、その理由を「自然の神秘と日本の職人技を体現できるものとして相応しいと考え、この希少で貴重な木材を使うことに決めました」と説明している。
■高品質な電子回路部品
電圧増幅段には「ECC83S」を使用したSRPP回路を採用し、電流増幅段には「TA-300B」を使用して出力トランス「LL2765AgAM」を駆動する。
また、回路設計ではルンダール社製の入力トランス「LL1532」や、特別仕様のアモルファスコア+銀線で作られている出力トランス「LL2765AgAM」、ヘッドホンアンプ用として選別された高槻電器工業社製の真空管「TA-300B」、アムトランスの極めて高い放熱特性を発揮する材料と構造を持った最高級オーディオ抵抗、本製品のために専用設計された染谷電子社製の左右独立電源トランス、そしてJJ Electronic社製の真空管「ECC83S-gold」と「GZ34S」など、あらゆる面で厳選された高品質な部品が使用されている。
■贅沢なフルバランスデザイン
『HPA-KG NARU』は、フルバランス駆動を採用している。前段各4本の「ECC83S」をSRPP回路で信号を増幅し、後段各4本の「TA-300B」を力強く駆動させることで、洗練されたアンプ回路設計を実現した。
バランス入力を使用する場合、信号は直接左右のバランス回路に送られる。ライン入力を使用する場合は、信号は入力トランス「LL1532」を介してバランス信号に変換され、左右のバランス回路に送られる。
このバランス変換回路はハーモニクスが豊かでダイナミックレンジがあり、真空管ならではの音の味わいをより引き出すとともに、クリアで高品質な音色を実現するという。
■L/Rの左右独立信号回路と左右独立電源供給
『HPA-KG NARU』の回路設計は、左右のチャンネルをHOT側・COLD側のバランス回路構成とし、全体としては4つの回路を持つ贅沢な回路構成になっている。
また、左右の音声信号回路に供給される電流は、左右独立した専用電源トランスから安定かつピュアな状態で供給され、高い分離度と低ノイズで透明かつ豊かな音質を導いていく。
■厳選された真空管
真空管は個別にテストとマッチングが行われ、より最適化したパフォーマンスを発揮する。信号増幅段には、ペアリングされたJJ Electronic社製の「ECC83S」を採用。豊かで響きのあるサウンドが特徴だ。
またパワー段には高槻電器工業社製の「TA-300B」が2ペア使用され、パワフルなドライブ力と躍動感のある高品質なサウンドを提供する。