NTTドコモの企業内研究所であるモバイル社会研究所では、2023年1月にスマホ・ケータイ所有者のメディア利用動向について調査を実施。スマホ・ケータイ所有者が週1回以上アクセスし、日常的に生活情報(趣味やお買い得情報など)を得ているメディアについて分析した。その概要は以下のとおり。
「テレビ」横ばいで約半数、「新聞」は年々減少して2割弱に
図1.生活情報(趣味やお買い得情報など)を得ているメディア利用率の推移(2014年~2023年)
出所:2023年一般向けモバイル動向調査(ソーシャルメディアは2017年から調査)
日常的に生活情報(趣味やお買い得情報など)を得ているメディアを2014年からの推移を見ると、「テレビ」の利用が横ばいながらも最も多く、2014年から毎年約4~5割が「テレビ」から日常的に生活情報を得ていることが明らかになった。
「新聞」は年々、緩やかに減少しており、2014年には46.5%が日常的に生活情報を得ていたが、2023年には18.8%まで低下している。
10~20代は「SNS」、30~40代は「Web・アプリ」、50~70代は「テレビ」
図2. 生活情報(趣味やお買い得情報など)を得ている年代別メディア利用率(2023年)
[調査対象:全国15~79歳男女・n=6423 複数回答]
出所:2023年一般向けモバイル動向調査
生活情報(趣味やお買い得情報など)を得ているメディアを年代別に見てみると、50~70代では「テレビ」が最も高く約5割となった。50代は「テレビ」と「Webサイト・アプリ」が僅差になっている。
一方で10~20代では「テレビ」は4割程度で、「SNS」がトップで約6割を占めた。30代は「SNS」と「Webサイト・アプリ」がほぼ同程度だが「SNS」が1位に。40代は「Webサイト・アプリ」から生活情報を得ている人が約5割で最多となった。
シニアは約3割が「新聞」から生活情報を得ていた。しかし、新聞は10代で6.8%、20代で6.3%、30代で8.9%、40代で14.9%のみだった。