政府は国民の資産を「貯蓄から投資へ」シフトさせる方針を掲げ、資産運用立国の実現を目指している。投資と一言で言っても「株式」や「投資信託」、「金(ゴールド)」、「不動産」などさまざまな手法がある。
そこで不動産投資プラットフォーム「楽待」を運営するファーストロジックは「投資全般に関するアンケート」を実施し、楽待会員約400人から回答を得た。
不動産投資家は不動産以外のどのようなものに投資しているのか、最新の投資動向をお伝えしよう。
不動産投資家の半数以上が株式などにも分散投資、人気の投資先は「個別株(国内株式)」や「インデックス型の投資信託・ETF」
野村総合研究所が純金融資産保有額の調査で使用している分類に則り、金融資産3000万円未満を「マス層」、3000万~5000万円を「アッパーマス層」、5000万から1億円を「準富裕層」、1億円以上を「富裕層」に分け、分類ごとの投資状況を調査した。
グラフを見ると、金融資産が多い「富裕層」に近づくにつれ「株式など」のみに投資する割合が減り、「不動産」と「株式など」の両方に投資する割合が増加している。
金融資産1億円以上の「富裕層」になると、86%が両方に投資をしていた。不動産投資では、ある程度まとまった自己資金が求められることや、資産額が増えるほど分散投資を意識する必要があることなどから、このような結果になったと考えられる。
分散投資をする理由としては「不動産価格が上がって利回りが取れないので、キャッシュフローが出ても次の物件が買えない。代わりに株や投資信託で増やしている」「不動産は安定収入が得られるが流動性が低いので、株式など流動性の高いものにも投資している」といった声が聞かれた。
また「不動産」と「株式など」の両方に投資している人に、不動産以外の投資先をきいてみると「個別株(国内株式)」が最多。次いで多かったのが、「インデックス型の投資信託・ETF」であった。
つみたてNISAの普及なども相まって、ある種のブームともなっているインデックス投資は、不動産投資家の間でも人気が高いことが分かる。
最後に、この先10年間の投資先として魅力的に感じるものを聞いたところ、最も多かったのは「不動産」であった。
不動産投資に関心が高い楽待会員を対象にしたアンケートのため「不動産」への期待が高く出ている。
2番目に多かったのは「インデックス型の投資信託・ETF」で、現在の投資先で最多だった「個別株」と逆転した。
また「金(ゴールド)」の人気も高まっている。その理由としては「円安がまだ止まりそうになく、戦争リスクも高まっている」「日本でもインフレが始まっているから」などが挙がっていた。
調査概要
期間:2023年9月1日~9月12日
対象:楽待会員
回答:393人
調査方法:インターネットでアンケートを実施
出典:不動産投資プラットフォーム「楽待」を運営する株式会社ファーストロジック調べ
回答者の年齢と金融資産
関連情報
https://www.firstlogic.co.jp/
構成/Ara
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