ベイシアは、近畿大学とニチレイフーズが飼料メーカーと養殖業者の協力を得て、共同開発した「アセロラぶり」を、食品スーパー・ベイシアの全店舗(新座店、津田沼ビート店、ベイシアマートを除く)にて11月1日から販売すると発表した。
「持続する鮮やかな赤身」と生臭くない「爽やかな味わい」が特徴!
「アセロラぶり」は、ニチレイアセロラ商品の生産で生成される副産物のアセロラ搾りかす粉末を配合飼料に加えた餌で仕上げられた養殖ブリ。アセロラ由来の抗酸化ポリフェノールによる「持続する鮮やかな赤身」と、生臭さを徹底的に抑えた「爽やかな味わい」が特徴となる。
ニチレイフーズでは、アセロラ商品を生産・供給しており、その際に搾りかすが副産物になる。この搾りかすにはアントシアニン系のポリフェノールと天然由来ビタミンCが多量に含まれており、これをブリの食味と色の改善に役立てようと、平成30年(2018年)から近畿大学と共同研究を開始。令和3年(2021年)1月にはスーパー・ベイシアで試験販売を行ない、顧客からは「養殖魚独特の臭みがない」「赤身が大変鮮やか」と高く評価されたという。
そこから、アセロラ副産物の供給ラインを構築し、飼料メーカーの協力を受け、安全性が高く品質が安定する配合飼料EP(Excluded Pellet)の製造体制を構築。そのうえで、養殖生産者と連携し、アセロラ副産物を十分に含んだ(通常に餌添加される量のおよそ10倍量)配合飼料を給餌し、「アセロラぶり」を商業的に本格生産する体制を構築することができたとのことだ。
そして、今回、本格生産された「アセロラぶり」を食品スーパー・ベイシアのPB「Beisia Premium」として本格販売を開始。「Beisia Premium」は高品質と低価格を両立させたPBで、社外の第三者機関での食味検査を行ない、カテゴリーの代表的な商品とブラインドで比較し、おいしさなどで勝っている、または同等以上の評価を得たものだけを商品化しており、「アセロラぶり」もそのプロセスを経て「Beisia Premium」となったという。
なお、ベイシアではすでに近畿大学とニチレイフーズが共同開発した「アセロラ真鯛」を全店舗で本格販売しており、今後も連携してアセロラ魚を提供するとしている。