水回りの良し悪しは、生活の質に大きく関係する。そのため、賃貸物件選びにおいて、キッチンやバス・トイレのクオリティーに目を光らせる人は多いだろうが、実際のところ、これらの箇所において家賃の多寡をもっとも左右する条件とはいったい何なのだろうか?
そこで、不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME’S」はこのほど、どんな水回りの条件を選ぶと家賃が上がるのか/諦めると家賃が下がるのかを可視化するべく「家賃の差額が大きい水回りの条件ランキング」を発表した。
【キッチン篇】家賃の差額が大きい条件ランキング:1位は「ディスポーザー」、年間で84万円の差額に
LIFULL HOME’Sで設定できるキッチンまわりの条件で、家賃に差が出る条件の1位となったのは「ディスポーザー」となった。ディスポーザーとは、シンクの下に設置できる生ゴミ粉砕機のことを指す。ディスポーザーがあることで掃除が楽になり、ニオイも防げるのでマンションでは人気の設備だ。
一方で、条件なし家賃相場(70,000円)との差額はなんと月額70,000円で、年間にすると84万円の差異となる。自炊をあまりしない人にとっては除外条件とすることで、家賃を抑えることができるかもしれない。
僅差の2位は「食器洗い乾燥機」となった。共働き夫婦が増える中で食器洗い乾燥機の需要も高まりを見せている。条件なし家賃相場との差額は月額65,000円(年間78万円)だ。1・2位の「ディスポーザー」「食器洗い乾燥機」は比較的築浅の物件に設置されていることが多いため、家賃相場が高くなった。
経済産業省資源エネルギー庁が公表している「省エネ性能カタログ2015年夏版」によると食器洗い乾燥機は電気料金がかかるが、水道料金とトータルで考えると1年間で大きな省エネになる。洗う手間や水道代の削減などを加味しながら住まい探しの条件に入れるかどうかを決定すると良いだろう。
1・2位から大きく離れ、3位以降は「カウンターキッチン」(差額:18,000円/月)、「ガスコンロ設置済」「コンロ二口以上」(差額:9,000円/月)、「システムキッチン」(差額:7,000円/月)となった。また、「IHコンロ」「冷蔵庫付き」については条件なしの家賃相場より安くなる結果となった。