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配当金と何が違う?NISAにおける「分配金」とは何か

2023.11.12

金融分野における「分配金」という言葉をご存じだろうか。分配金は投資信託等の運用益から投資家に分配されるお金であり、NISAを利用する場合にも発生する可能性のあるものだ。投資商品を決定する際に参照すべきポイントでもあるため、事前に概要を知っておいて損はない。

本記事では分配金の概要やNISAと分配金の関係などを解説する。2024年から始まる新NISAの利用を考えている方も、ぜひ参考にしてほしい。 

分配金とは 

分配金とは、投資信託等で発生した運用益のうち投資家に払い戻されるお金のこと。運用益や元本が分配金となるため、運用成績が芳しくない場合には分配金が発生しない場合もある。

分配金が発生すると、元本として利用できる額が減少してしまうという欠点もある。そのため、分配金はただたくさん受け取れれば良いというものではない点には注意が必要だ。分配金は再投資に回せば複利効果でさらなる運用益の発生も見込める。 

分配金は運用益から支払われる「普通分配金」と元本払戻金として支払われる「特別分配金」に分けられ、普通分配金は課税対象、特別分配金は非課税となる。 

分配金と配当金の相違点 

分配金と混同しやすい投資用語として「配当金」が挙げられる。分配金は投資信託の利益や元金から払われるものであるのに対し、配当金は株式投資を行っている場合に企業が株主の投資家に対して利益を還元するために支払われるもの。 元金から支払われるわけではないので、株式自体の価値は変動しない点が分配金との大きな相違点といえるだろう。 

なお、一般NISAでは株式が対象商品となっているため配当金が発生する場合もあるが、つみたてNISAについては株式が対象商品となっていないため、配当金が発生することはない。 

NISAにおける分配金 

NISAで投資信託を購入する場合にも、分配金が発生することがある。分配金の詳細や受け取り方法については商品ごとに異なるため、商品を決定する前に確認しておくと良いだろう。 

なお、つみたてNISAでは投資対象商品の条件として、分配頻度が毎月ではないことが定められている。これは、つみたてNISAの基本方針が長期的な積み立ておよび分散投資とされているのに対して、分配金の支払い頻度が多くなると再投資に回すための資産が減少してしまうためだ。

分配金の受け取り方法 

投資信託を購入する際、分配金の受け取り方法を「受取コース」と「再投資コース」の2種類から選択できる。ただし、購入商品によっては指定された受け取り方法しか選択できない場合もあることも覚えておこう。 それぞれの受け取り方法の詳細は以下の通り。

受取コース 

受取コースは分配金を現金で受け取るコース。金融機関によっては受取コースの商品の取り扱いがない場合もあるため注意しよう。受取コースのメリットとしては、分配金を自由に使うことができる点や、投資で利益を得ているという実感が得やすいことなどが挙げられる。 

一方、デメリットは投資信託の強みである複利効果が得づらくなる点。長期投資を前提としたNISAでは特に注意が必要なポイントだ。受取コースは、長期投資を行いながらも運用益の一部を自由に使えるお金として受け取りたい方におすすめのコースと言える。 

再投資コース 

再投資コースは分配金を現金として受け取らず、再投資の資金とするコース。基本的には運用益が自動で再投資資金に回されるため、毎回手続き等を行う必要はない。メリットとしては分配金が元本となって複利効果を生みだし、さらなる資産の増加を見込みやすい点が挙げられる。長期投資を前提としたつみたてNISAとは特に相性の良いコースと言えるだろう。ただし、NISAで分配金を再投資する場合には、その分非課税投資枠を利用することになる点は覚えておきたい。 

デメリットとしては分配金を自由に使えないこと、資産価値が下がった場合に損失が大きくなりやすいことなどが挙げられる。長期的な投資を考えている方や、余裕資金で投資を行っていて分配金を受け取らなくても良いという方におすすめのコースと言えそうだ。 

分配金の受け取り方法は変更可能な場合も 

金融機関や投資商品によっては、運用中に分配金の受け取り方法を変更できるケースがある。受取型に変更する理由としては「生活の事情で自由に使えるお金を用意したい」「投資目標に到達したので利益を受け取りながらの運用に切り替えたい」といったものが考えられる。

一方、再投資型に変更する理由としては「生活に余裕が出て資産運用に回せるお金が増えた」などが考えられるだろう。自身の生活や投資目標に応じて、分配方法の受け取り方法の変更も視野に入れるようにしよう。 

 

※データは2023年10月下旬時点のもの。

※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。

※製品およびサービスのご利用はあくまで自己責任にてお願いします。

文/編集部

文/編集部

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