猫の爪切りは初心者にとって難しく、嫌がる猫も多いはず。猫や飼い主が安全に爪切りを行えるためにも、まずは爪の切り方とおすすめアイテムを確認しておきましょう。
日本動物医療センターグループ本院とPetioのホームページを参考にご紹介します。
【参考】日本動物医療センターグループ本院 猫のコラム プロが教える猫の爪切り
【参考】ペティオ 【獣医師監修】猫の爪の切り方を動画で解説!嫌がる際の対策も紹介
※猫の爪切りは危険を伴うことがあります。実際の作業はあくまで自己責任にてお願いします。
まずは猫の爪の特徴をチェック!
猫の爪は前肢に5本、後肢に4本、左右合わせて18本あります。猫の爪は、指にあるさやのような形の皮膚の中に引っ込んでいて、必要な時に出てくる仕組みです。
猫が力を抜いている時は通常、爪を引っ込めていて、しがみついたり登ったり、ジャンプする時など、力を入れると爪が出てくる仕組みになっています。
猫の爪切りをする前に大切なポイント
普段、猫とスキンシップを取る時から、足先や肉球を優しくなでてあげるようにすると、足を触られる抵抗感が減り、爪切りが多少はスムーズに行えるはずです。
猫の爪切りがしやすいタイミングは〝眠そうな時〟や〝寝起き〟
眠そうな時や、寝起きで猫がボーっとしている事はありませんか? そんな時は猫の警戒心が薄くなっています。飼い主に体を預けたり、無防備になっていることが多い瞬間が爪切りしやすいタイミングのひとつです。
ただし、全ての爪を一気に行うのではなく、できる範囲で行い、嫌がるそぶりを見せたらすぐやめる……そんな心構えで行いましょう。一度爪切りが嫌いになった猫は、手に触れることさえも警戒しますし、抵抗するようになってしまうからです。
【参考】日本動物医療センターグループ本院 猫のコラム プロが教える猫の爪切り
猫の爪切りの種類は主に2種類
猫の爪切りは主に2種類あり、〝ハサミタイプ〟と〝スライドカッタ-タイプ(ギロチンタイプ)〟があります。それぞれの特徴と、向いている猫や使い心地などについて説明します。
猫の爪切りの種類①ハサミタイプは初心者におすすめ
文房具のハサミと同じ構造なので、初めて猫の爪切りをする人におすすめ。深爪防止のためのストッパーが付いていたり、コンパクトな形状をしているのも特徴です。
刃先が半円状にくぼみ、そのカーブ部分に沿って爪を当て、ハンドルを動かしてカットしていきましょう。切断する力はそこまで強くはないので、硬めな成猫の爪を切る時は注意しましょう。
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ペティオ「necoco ネココ カーブつめ切り ストッパー付」 1628円
深爪防止ストッパー付きの「necoco ネココ カーブつめ切り ストッパー付」は、2㎜の一定の長さで切ることができるので、失敗しにくいハサミ。丸い刃で爪を囲いながらカットするため、負担を軽減し、爪割れしにくいです。
【参考】ペティオ「necoco ネココ カーブつめ切り ストッパー付」
猫の爪切りの種類②成猫におすすめなのはスライドカッタータイプ(ギロチンタイプ)
スライドカッターの穴に爪を通し、ハンドルを握ると爪が切れます。切断部分へ均等に力がかかり、スパッと切れて爪が割れにくいのも特徴。
ですが、スライドカッターの穴が成猫に合わせたサイズだと、子猫の爪を切る際に深爪となることもあります。また、古い爪が残って、太くなった爪や巻き爪は、穴に通らないこともあるので注意しましょう。
猫が爪切りを嫌がる……対策グッズを用意しておこう
爪切りをするその前に、嫌がらないためにも対策グッズを用意しておきましょう。
猫の気をそらすためのご褒美を用意
猫のお気に入りのフードやおやつ、おもちゃなどを用意しておきましょう。爪切りの前に猫を落ち着かせたり、爪切り後のご褒美に有効です。
猫を保定する洗濯ネットなど
爪切りを嫌がって暴れてしまう猫がいます。爪が切りにくいだけでなく、深爪やケガの原因にもなりかねません。そんな時は、猫を落ち着かせたり、保定して動きを抑えるために、編み目の大きめな洗濯ネットや大きめの布の袋、バスタオルなどを用意しておきましょう。
猫の爪切りはどこまで行う? 正しい爪の切り方をマスターしよう
初めて猫の爪切りを行うとなると、どこまで切るのか、抱っこの仕方など難しいポイント。正しい爪の切り方をマスターしましょう。
ただし猫が嫌がる場合は、ケガをする恐れもあるので、無理のない範囲で爪切りを行います。
まずはご褒美を準備
お気に入りのフードやおやつ、おもちゃなどを用意し、猫の気をそらします。
猫を後ろから抱えて足先を持つ
猫を後ろから抱えて、自分の膝の上に乗せ、利き手の反対の手で足先を持つようにしましょう。
猫は後肢の方が敏感とされており、爪切りは、後肢から行う事が一般的です。しっかり押さえつけると猫が嫌がり爪切りが嫌いになる可能性があるので、爪切りの時は猫がリラックスする姿勢を試してみましょう。
肉球を押し爪を出す
隠れている爪は、足先を持った手で肉球を押して出します。ただし、肉球を強く押しすぎないようにしましょう。
尖った先端部分を2~3mm程度カット
爪が透けてピンクに見える「クイック(quick)」は、血管や神経が通っているので、そこを避けて尖った先端部分を2~3㎜ほどカットします。
ですが、爪が黒い猫は血管が見えないので、特に注意しましょう。その場合、肉球の高さを目安にしてカットする爪の長さを意識します。
爪切りが終わったらご褒美のおやつをあげる
爪切りができたらおやつをあげてたくさん褒めてあげます。猫の中に、爪切りがイヤなことではないというポジティブなイメージができると、次から爪切りが上手くいくかもしれません。
【参考】ペティオ 【獣医師監修】猫の爪の切り方を動画で解説!嫌がる際の対策も紹介
※データは2023年9月下旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用、操作はあくまで自己責任にてお願いします。
文/山田ナナ