カリフォルニア州サンディエゴに本拠を置く自動運転トラック技術企業であるTuSimple Holdingsの日本支社であるTuSimple JAPANは、2023年1月から開始した東名・新東名高速道路での自動運転トラックでの走行テストにおいて10月の最新状況を公開し、日本初の東京名古屋間のレベル4相当での自動運転トラックの実証実験に成功したことを発表した。
東名・新東名高速道路 東京名古屋間およそ270kmの公道でのレベル4相当のテスト走行映像
この実証実験では、東名・新東名高速道路の厚木南IC~豊田JCT間で、累計41,605kmにおよぶ走行テストを実施した。また、厚木南IC~豊田JCT間のおよそ270kmの自動運転走行映像も公式YouTubeにて公開。
東名・新東名高速道路 東京名古屋間およそ270kmの公道でのレベル4相当のテスト走行映像
今回の実証実験の成功に続き、2024年からは、レベル4の完全無人自動運転トラック走行実証実験に向けた準備と、東京側の物流センターから名古屋側の物流センターまでの自動運転トラックの実証実験、東京・大阪間での自動運転トラック走行実証実験に着手する予定となっている。その後、自動運転トラックの台数増加も行い、事業検証における実証実験を重ねたうえで、本格的な実運用開始も検討している。
また、10月25日(水)から11月5日(日)まで、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」において同社のブースを初出展し、今回の東名・新東名高速道路におけるレベル4相当での走行テストのほかTuSimple社の自動運転トラック世界初の完全無人走行テストの様子、自動運転トラックビジネスに向けた応用例等の米国などの実績を動画でご紹介する。
自動運転ソリューション「TS-Box」を国産車に搭載した高速道路実走テスト動画
このほか、会場では、TuSimpleが自社開発した、レベル2+~対応の自動運転ソリューションパッケージ「TS-Box」(TuSimple -一体型ドメインコントローラー検知ボックス)を日本で初公開します。「TS-Box」は、乗用車及び商用車双方の車両メーカー向けに、コストパフォーマンスの高い、自動運転ワンストップソリューションを提供することを目的に開発・設計されている。
東名・新東名高速道路 東京名古屋間におけるレベル4相当での走行テストの概要
実施期間:2023年1月~10月
対象区間:東名・新東名高速道路の厚木南IC~豊田JCT
自動運転レベル:レベル4相当
走行距離:41,605km(2023年10月20日時点)
「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」出展概要
期間:2023年10月25日(水)~11月5日(日)
会場:東京ビッグサイト(東京都江東区)東7ホール E7305
出展部門:第7類 次世代モビリティ関連(自動運転車)
展示内容:・日本での走行テストの動画(東名高速道路におけるレベル4相当での走行テスト)
・米国など日本以外における完全無人走行テストの動画
(自動運転トラック世界初の完全無人走行テスト等)
・自動運転ソリューションパッケージ『TS-Box』の展示、『TS-Box』での日本高速道路実走行テスト動画
・当社自動運転トラックの実車展示
構成/土屋嘉久