10月にグランドオープンした「GRANBELL SQUARE」の全貌
〇GINZA HOTEL by GRANBELL(5~9階)
グランベルホテルグループで初となるプレミアムタイプのデザイナーズホテル「GINZA HOTEL by GRANBELL」は今年4月に開業。スタンダードからテラス付まで10タイプの客室で全102室。ルーフテラスを取り込んだフロントロビーはドリンクも提供しラウンジとしても機能する。
〇Zouk Tokyo(地下2・3階)
Zoukは30年以上の歴史を持つナイトライフブランドで、シンガポールを世界のナイトクラブ市場に押し上げたことで知られている。現在、シンガポール、マレーシア、ラスベガスにあるナイトクラブを統括しており、2024年にはアメリカ・ロサンゼルスへの進出も予定している。
Zoukの日本初進出となる「Zouk Tokyo」は、GRANBELL SQUARE地下2・3階の2フロアで構成され、地下2階にはラウンジスペースやバー、VIP席があり、地下3階にはダンスホールやステージ、メインバー、VIPルームが設置している。総面積600m²、収容人数1000人。
2フロアの中央部分は吹き抜けとなっており、柱がない天井高9mの広々とした空間が特徴。天井にはスペイン・バルセロナの照明チームが手掛ける、直径5mの巨大ライティングシステム「マザーシップ」を設置。音楽に合わせた最先端かつ世界レベルの演出がフロアを盛り上げる。
各フロアの音響設備にはサウンドシステム「void(ヴォイド)」を搭載。徹底した防音テクノロジーにより、パワフルなサウンドを感じることができる。
内装はブラックを基調にゴールドの装飾があしらわれたシックでゴージャスなデザインで、高級感のある世界観を演出する。
〇SPA&SAUNA コリドーの湯(4階)
オートロウリュサウナやスチームサウナ(女性エリアのみ)、外気浴場、浴室を備えたサウナ・スパ施設。多くの銭湯設計を手掛ける今井健太郎氏が設計したデザイン性のある温浴空間になっている。
アルコールを含むドリンク類、軽食を用意したラウンジやライブラリー、リクライニングスペース、ワーキングスペースも完備している。
〇BEEF STEAK CLUB KIYO GINZA/Rooftop Bar piro ginza(10階)
19世紀にアメリカで存在したセレブリティが集う会員制社交クラブ「ビーフステーキクラブ」をコンセプトにしたステーキハウス「BEEF STEAK CLUB KIYO GINZA」。
USビーフの最高級ランク「プライム」をドライエイジング製法にて熟成した熟成肉、黒毛和牛サーロインといった高品質なステーキや、ラム肉、丹波黒どりといった上質な肉料理を提供する。
ステーキハウスに併設された「Rooftop Bar piro ginza」は開放的なテラスが特徴のルーフトップバー。フレッシュフルーツや炎などを駆使した最先端のミクソロジーカクテルも楽しめる。
【AJの読み】ナイトクラブにステーキハウスとインバウンドに期待した施設構成
ベルーナが手掛けるプロパティ事業での中でも、コロナ後のインバウンド回復を期待したホテル事業に注力しており、その集大成となるのが銀座の地に誕生した“滞在型感動創出拠点”の「GRANBELL SQUARE」で、ホテルに加えナイトクラブ、ステーキハウスとインバウンドを意識した施設となっている。
「今年4月に先行開業したホテルは6~7割くらい外国人のお客様、同時期にオープンしたサウナ・スパのコリドーの湯は8割が日本のお客様となっています。10月にグランドオープンしたZoukは外国人が3割程と想定していますが、インパウンドの波に乗って、ぜひこの機会にさらに海外のお客様も取り込みたいと考えています。
また、弊社で手掛けているステーキレストラン『銀座のステーキ』では7割ほどが外国人ですので、10階にオープンした『BEEF STEAK CLUB KIYO GINZA』も外国人の方に来ていただけることを期待しています」(安野社長)
文/阿部純子