倒産主因別〜『不況型倒産』は3377件、2000年度以降初の前年同期から4割増
主因別にみると、「販売不振」が3312件(前年同期2339件、41.6%増)で最も多く、全体の78.7%(対前年同期3.8ポイント増)を占めた。「業界不振」(前年同期31件→40件、29.0%増)などを含めた『不況型倒産』の合計は3377件(同2382件、41.8%増)となった。前年同期からの増加率は、2000年度以降で初めて40%を超えた。
「その他の経営計画の失敗」(前年同期136件→152件、11.8%増)は3年ぶりに前年同期を上回った。「経営者の病気、死亡」(同140件→138件、1.4%減)は前年同期を下回ったものの、上半期としては6年連続で100件を超えた。
※ 倒産主因のうち、販売不振、輸出不振、売掛金回収難、不良債権の累積、業界不振を「不況型倒産」として集計。
倒産態様別〜「破産」は3959件、前年同期を1000件以上上回る
倒産態様別にみると、『清算型』倒産の合計は4093件(前年同期3015件、35.8%増)となり、全体の97.3%(対前年同期0.8ポイント増)を占めた。『再生型』倒産は115件(同108件、6.5%増)発生した。
『清算型』では、「破産」が3959件(前年同期2895件、36.8%増)で最も多く、前年同期を1000件以上上回った。「特別清算」は134件(同120件、11.7%増)と、上半期としては2年ぶりに前年を上回った。
『再生型』では、「民事再生法」は115件(前年同期107件、7.5%増)発生した。個人事業主(77件)が2年連続で前年を上回ったが、法人(38件)は2年連続で前年を下回った。
規模別〜負債「5000万円未満」が最多 大型倒産の増加が目立つ
負債規模別にみると、「5000万円未満」の倒産が2424件(前年同期1786件、35.7%増)で最多となった。一方、「100億円未満」が14件(同9件、55.6%増)、「100億円以上」が10件(同7件、42.9%増)となるなど、大型倒産の増加が目立った。
資本金規模別では、『1000万円未満(個人事業主含む)』の倒産が2868件(前年同期2078件、38.0%増)発生し、全体の68.2%を占めた。
業歴別業歴〜「30年以上」が最多 『新興企業』は10年ぶり1200件超え
業歴別にみると、「30年以上」が1355件(前年同期1014件、33.6%増)で最も多く、全体の32.2%を占めた。このうち、老舗企業(業歴100年以上)の倒産は46件(同37件、24.3%増)発生し、上半期としては3年ぶりに前年を上回った。
業歴10年未満の『新興企業』[「3年未満」(前年同期151件→174件、15.2%増)、「5年未満」(同228件→293件、28.5%増)、「10年未満」(同540件→763件、41.3%増)]は1230件(前年同期919件、33.8%増)と、上半期としては10年ぶりに1200件を超えた。
内訳を業種別にみると、「サービス業」(同297件→377件、26.9%増)が最多、「小売業」(同173件→298件、72.3%増)、「建設業」(同188件→246件、30.9%増)が続いた。