2023年「ゲリラ雷雨まとめ調査」結果
9月27日〜10月9日にスマホアプリ「ウェザーニュース」を通じて、2023年のゲリラ雷雨を振り返る質問をした結果、全国91,778人から回答が寄せられた。
■4人に3人以上がゲリラ雷雨に遭遇
「この夏、ゲリラ雷雨に遭遇した?(屋内で降られた場合も含む)」と質問したところ、「遭遇した」と回答した人は75.7%と、昨年(57.6%)よりも大幅に増加し、4人に3人以上の人がゲリラ雷雨に遭遇した結果になった。遭遇率が最も高くなったのは、栃木県で88.2%となった。
今年の発生回数は93,590回と昨年より約1.2倍発生回数が増えていることに加えて、昨年より外出の頻度が増えた割合が3割以上だったこともあり、遭遇率が増えたと考えられる。
■ゲリラ雷雨の被害、第1位は「交通機関に影響」 群馬県では半数近くにヒョウ被害
「ゲリラ雷雨に遭遇した」と回答した人に、「ゲリラ雷雨で起きた被害は?」と質問したところ、半数以上(51.1%)の人が何かしらの被害にあったと回答し、昨年(44.4%)よりも6.7ポイント多くなった。
具体的な被害の内容を複数回答で聞いたところ、一番多かったのが「交通機関に影響」で27.8%、その次に「道路冠水」が24.5%という結果になった。「ヒョウ被害」は全国で見ると3%だが、群馬県では48%と半数近くの人が雹による被害があったと回答した。
群馬県では7月31日のゲリラ雷雨などで広範囲で雹が降り、中には5cmとゴルフボールほどの大きさの雹が降った地域もあり、被害を受けた方が多くなったと考えられる。
■出費額は昨年より増加、出費額1位は群馬県
「ゲリラ雷雨に遭遇した」と回答した人に、「この夏、ゲリラ雷雨による想定外の出費は?」と質問したところ、22.3%の人が何らかの出費があったと回答した。出費額は全国平均で2,650円となり、昨年の2,558円よりも92円増加した。都道府県ごとに出費額の平均をみると、群馬県が全国平均より4000円近く高い6,675円、続いて秋田県が4,675円と3位以下と大きく差が開く結果となった。
具体的な出費の内容を複数回答で聞いたところ、「傘など雨具の購入」が15.3%と一番多く、次いで「バス・タクシーを利用」(7.0%)、「雨宿りでお店に入り出費」(6.1%)という結果になった。出費額の平均が一番高かった群馬県の内訳を見ると、「車の修理」が16.3%と最も多く、全国平均の1.0%と比べると非常に顕著となった。
また「家屋の修理」も7.8%と、全国平均の1.1%よりも多い結果となった。群馬県からは「デカイヒョウが2回もあり、車がボコボコになった」、「新車納車3ヶ月で雹害にあり全損」、「ヒョウで窓ガラスが割れた」、「ヒョウで屋根に穴が空いた」など、車や家屋への雹害に関するコメントが多く寄せられており、雹による被害で出費額が嵩んでしまった人が多かったことがわかった。
出典元:株式会社ウェザーニューズ
構成/こじへい