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発生回数は全国で9.3万回以上、なぜ今年はゲリラ豪雨が多かったのか?

2023.11.02

外出時に遭遇すると厄介この上ないゲリラ雷雨。全国のどこかで被害に見舞われる度にツイッターで「雨やばすぎ」「土砂降り」などのワードがトレンド入りしているが、実際のところ、今年ゲリラ豪雨は何回発生したのだろうか?

ウェザーニューズはこのほど、2023年夏のゲリラ雷雨の発生回数と、「ゲリラ雷雨まとめ調査」の結果を発表した。

なお本記事では、「局地的大雨」を指す言葉として「ゲリラ雷雨」という言葉を使用しており、一般あるいはメディアでよく使用されている「ゲリラ豪雨」と同義となる。

今夏のゲリラ雷雨の発生回数と特徴

■発生回数:全国で合計93,590回発生

今年の夏(7月1日〜9月30日)の全国のゲリラ雷雨の発生回数は合計93,590回で、昨年(75,680回)の約1.2倍となった。都道府県別の回数を昨年と比べて見てみると、西日本と東日本は昨年並から多いところが多く、北日本は昨年より多くなった。

北日本では昨年、9月になると高気圧に覆われてゲリラ雷雨の発生が減少したが、今年は9月も低気圧や前線の影響を受けて大気の状態が不安定となり、ゲリラ雷雨が断続的に発生したことで、発生回数の増加に繋がったと考えられる。

ゲリラ雷雨の発生回数が最も多かった都道府県は北海道の10,665回、次いで沖縄県の5,154回となった。今年の東京は1,104回で、1,027回発生した昨年に比べると約1.1倍の発生回数となった。

■発生時期:8月下旬と9月中旬にピーク

月別に見ると、全国のゲリラ雷雨の発生回数は、7月27,295回、8月39,686回、9月26,609回となった。

ゲリラ雷雨が一番多かったのは8月下旬、次に9月中旬で、それぞれ昨年の同時期と比べると2倍以上の発生回数となった。エリア別で見ると、北日本は8月下旬と9月中旬、東日本は8月上旬と下旬、西日本は8月下旬が発生回数のピークとなった。

■発生要因:記録的な猛暑と残暑、湿った空気の影響で多く発生

今年のゲリラ雷雨の発生回数は、7月は昨年と同程度だったが、8月と9月は昨年比で多くなり、特に8月下旬と9月中旬は昨年比2倍の発生回数となった。

8月の発生回数が昨年よりも多くなった要因としては、太平洋高気圧に覆われて晴れたため「日中の地上気温の上昇」の影響を受けやすかったこと、さらに高気圧縁辺の「暖かく湿った空気」の影響を受けやすかったことが挙げられる。特にこの夏は記録的な猛暑となり、平年に比べて地上気温が高くなった。

また、台風による湿った空気の影響もあった。地上気温の上昇と暖かく湿った空気の影響によって大気の状態が不安定となり、ゲリラ雷雨が発生しやすい環境となった。

9月になっても引き続き高気圧に覆われて晴れる日が多く、全国的に厳しい残暑となったことで大気の状態が不安定な日が多くなり、高気圧縁辺の暖かく湿った空気の影響でゲリラ雷雨の発生回数が増えた。

7月は、上旬から中旬にかけてゲリラ雷雨の発生回数が昨年並か昨年をやや下回ったが、下旬は昨年を上回った。上旬から中旬は梅雨前線や前線に向かって流れる湿った空気の影響で曇りや雨の日が多くなったためゲリラ雷雨の発生はあまり増えず、下旬は太平洋高気圧の勢力が強まり、晴れて地上気温が上昇する日が増えたことでゲリラ雷雨の発生が増えた。

7月に発表した「ゲリラ雷雨2023」では、発生回数は全国でおよそ57,000回、ピークは8月中旬〜9月上旬と予想していたが、記録的な猛暑や残暑、さらに8月下旬から9月中旬は暖かく湿った空気の影響を受けやすくなったため、当初の予想より増加したと考えられる。

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