パナソニック コネクトは、業務用プロジェクターの新製品として、AC100Vに対応した次世代型1チップDLPプロジェクター「PT-REQ15JLB/REZ15JLB」を発表した。価格はオープン。発売は2024年度第1四半期を予定する。
15,000lmをAC 100 Vで実現
空間演出向けのプロジェクターにおいては、空間没入空間を楽しむイベントや施設が続々と登場するなか、施設の運用を止めない安心・安全な設計で、明るく高画質な映像を出すことだけでなく、コンパクトでさらに効率的な性能を求める声が多くなっているという。
そこで、同社は、1チップDLPプロジェクターで15,000lmの明るさを実現するプロジェクター「PT-REQ15JLB/REZ15JLB」を新たに開発。AC100 V対応のため、イベントをはじめとする、AC200 V非対応の現場でも電気工事が不要となり、現場作業のさらなる効率化につながる。
同社は、2023年発売した「REQ12/REZ12シリーズ」に同製品が加わることで、高輝度モデルのラインアップを拡充し、多様な映像表現ニーズに対応するとしている。
<主な特徴>
・思い描いた映像空間を実現
「PT-REQ15JLB」は、パナソニック コネクト独自の「クワッドピクセルドライブ」技術により、高精細な4K解像度と2K/240 Hzの滑らかな映像再生を実現。また、専用ソフトウェア「ET-SWR10」(別売)と連携することで、人や物の動きを追従して映像を映す動体プロジェクションマッピングも可能だ。
さらに、独自のカラーホイール機構で赤純度を高める「リッチカラーエンハンサー」や、進化した「ダイナミックコントラスト」でさらに美しく臨場感ある映像を提供。黒レベル補正は、境界をポイント単位で細かく変形でき、スクリーン形状に左右されず一体感ある演出が可能だ。
・手間要らずのワークフローと高い拡張性
スムーズなワークフローを実現するため、機能やオプション、インターフェースを拡充。レンズシフト範囲を広げ、電動での周辺フォーカス調整も可能になった新レンズ(別売)に加え、AC100 V電源で15,000lmの映像を投写できることから、AC200 Vのための電源工事が不要に。また、「幾何学歪補正・設置調整ソフトウェア」の機能を拡張するアップグレードキットは標準で適用済みのため購入が不要だ。
さらに、ユーザーイメージ登録機能やNFC 機能を活用して設置・調整作業を効率化できるほか、Intel SDM 規格のファンクションボードに対応することで、拡張性も持たせた。
・厳しい環境に強い高信頼メンテナンスフリー設計
IEC規格60529/JIS C0920 IP5X(防塵形)に準拠した光学エンジン・レーザー光源モジュールを搭載しフィルターレスの20,000時間メンテナンスフリー運用を実現。上位モデルで培った液体冷却システムとの融合により、高温・多塵などの悪環境下でも安定運用を可能にする。
また、光源トラブル時の輝度低下を最小化する「マルチレーザードライブエンジン」や、信号不具合時のダウンタイムを防ぐ「バックアップ入力」機能も搭載。幾重にもわたる冗長設計で、失敗できない本番を力強く支える。
<主な仕様(暫定)>
・PT-REQ15JLB:光出力15,000lm/解像度4K(3,840×2,400ドット)/外形寸法498×212×53mm(脚最小、突起部含まず)/質量27.0kg
・PT-REZ15JLB:光出力15,000lm/解像度WUXGA(1,920×1,200ドット)/外形寸法498×212×53mm(脚最小、突起部含まず)/質量27.0kg
製品情報
https://connect.panasonic.com/jp-ja/products-services/projector/lineup/req15-rez15
構成/立原尚子