iPhoneにインストールされているソフトウエア「iOS」は、年に1度大型アップデートが配信されます。2023年9月に「iOS 17」が配信されており、対応機種のバージョンアップが可能です。
15、16、17……と、1の位(くらい)が変わるiOSの大型アップデートは、小数点以下の数字が変わる小規模アップデートと違い、データが大きくて時間がかかるのが通例。ソフトウエアのインストール中には、iPhoneが操作できなくなる時間もあるため、アップデートのタイミングを見計らっているという人もいるでしょう。
そこで、iOS 16を搭載しているiPhone 14 Proを使い、アップデートの方法や、アップデートにかかる時間をチェックしてみました。
目次
iOSの更新にかかる時間は「通信速度」や「ストレージ容量」によって変わる
iOSのアップデートにかかる時間は、通信速度やストレージ容量、サーバーの混み具合などの要素に左右されます。通信速度が速く、安定しているほど、データのダウンロードが速くなるのはもちろん、ストレージ容量に余裕がないと、データのダウンロードに時間がかかったり、そもそもデータのダウンロードができない可能性があります。
そのため、iOSのアップデート作業は、安定した通信環境(Wi-Fiに接続するなど)にて、ストレージ容量をある程度空けてから行いましょう。
ちなみに今回試すiPhone 14 Proは、Wi-Fiに接続(下り約650Mbps)し、ストレージ容量に50GB以上の余裕がある状態で、作業をしています。
iOSの更新をしないとどうなる?
iOSの大型アップデートには時間がかかるため、作業が面倒に感じるという人もいるでしょう。
ただし、iOSのアップデートをしないと、動作が重くなったり、特定のアプリが起動しなくなるといった不具合を起こす可能性があります。また、アップデートの多くにはセキュリティ面の強化が行われることが通例なので、不正アクセスや情報漏洩といったリスクも高まります。
大型アップデートの場合は、新たに追加される機能が利用できないのもデメリットといえるでしょう。iOS 17では、連絡先ポスターやスタンバイモードといった新機能が追加されているので、これらの機能を試したいという人は、ソフトウエアを更新する必要があります。
iPhoneのiOSを更新する方法をチェック
では実際に、iPhone 14 ProをiOS 17にアップデートしていきましょう。
1.設定アプリから「一般」>「ソフトウェアアップデート」へと進みます。
2.アップデート情報が表示されるので、任意のものをタップ。今回は大型アップデートを行うので、下部の「iOS 17にアップグレード」に進み、「ダウンロードしてインストール」に進みます。
3.最新ソフトウエアのダウンロードが終わったら、iPhoneが自動的に再起動されます。お馴染みのリンゴアイコンが表示され、iOSのインストールが完了すると、iOSが更新されたiPhoneが使えるようになります。
iOS 16からiOS 17への更新にかかる時間はどれくらい?
今回のテスト内容(iPhone 14 Pro、下り速度650Mbps)の場合、設定アプリの「ダウンロードしてインストール」をタップしてから、iOS 17のダウンロードができるまでにかかった時間が約20分、インストールが完了するまでの時間を含めると、合計約30分となりました。
先にも触れた通り、iOSの更新にかかる時間は、通信速度やストレージ容量といった条件によっても左右されますが、一般的なWi-Fi環境下での通信、余裕のあるストレージ容量で作業を行った場合の参考としてとらえてもらえれば幸いです。
iOSの更新ができない時はどうする?
上記の方法で作業を行っても、iOSの更新ができない場合もあります。まずチェックしてほしいのは、最新のOSに使用しているiPhoneが対応しているのかという点。特に大型アップデートの場合、古い機種だとアップデートに対応していない場合があるので、アップルのHPをチェックしましょう。
また、iPhone本体のストレージ容量が不足していたり、通信環境が安定していない場合には、iOSがダウンロードできない、ダウンロードに時間がかかることがあります。iOSの更新前には、通信環境とストレージ容量を確認しておきましょう。
もちろん、紹介した以外の理由でiOSの更新ができないこともあります。アップデートに必要以上に時間がかかる場合は、一度ダウンロードしたiOSのデータを削除し、再度ダウンロードするといった手順を踏むことで、状況が改善することもあります。
【参照】iPhone や iPad がアップデートされない場合
※データは2023年10月上旬時点での編集部調べ。
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文/F.さとう