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なぜ犬や猫のために活動するのか?映像作家・山田あかねさんと俳優・石田ゆり子さんが理事を務める「ハナコプロジェクト」とは?

2023.10.29

ハナコプロジェクトの2つの活動

プロジェクト協力動物病院を通じて2つの支援活動を行っている。

ひとつは、保護犬・保護猫、野良猫の不妊去勢手術費用、もうひとつは、飼い主のいない子犬・子猫の初期ケア費用(ハナコプロジェクトでは「ちびっこケア」とよぶ)。

2つの医療は、ハナコプロジェクトの協力病院にて無料で受けられる(利用には条件があるため、詳細はホームページを参照してください)。保護犬・保護猫・野良猫の不妊去勢手術は自治体でも補助金が出るケースもあるが、飼い主のいない子犬・子猫の初期ケアに援助しているのは、全国でも珍しい。

現在、ハナコプロジェクト協力病院は全国で13病院、保護主(動物保護団体や個人)の申請により利用が可能になる。ちびっこケアでは、子猫を拾った人や、公園に子犬が捨てられていたのを保護した人なども、緊急時に利用できる。

これまでハナコプロジェクトを利用した犬や猫は合計で1,353匹(2021年8月から2023年8月末までの統計)、そのうち不妊去勢手術899匹(犬30匹猫869匹)、ちびっこケア454匹(犬28匹猫426匹)となっている。

ハナコプロジェクトはすべて寄付によって運営されている。

ウクライナの公営シェルターで出会った痩せたラブラドール

保護犬、保護猫を「知る」ことから始めてほしい

「自分もなにか保護活動がしたい!」という人に対して、代表理事の山田あかねさんは、「動物が好きで、何か役に立ちたいと思ったら、できる範囲で無理なくやってほしいです。直接保護活動ができない場合でも、募金で援助するなど、いろいろな方法があります。保護活動は無理にやっても続かず、逆に不幸な犬や猫を増やす可能性もあります」と言う。

「『知る』ことから始めるのもいいと思います。保護犬、保護猫とはなんでしょうか?なんらかの事情で飼い主がいない犬と猫をさします。ペットショップから来た保護犬や猫もいます。たとえば、今、日本ではどれぐらいの頭数が殺処分されているかを調べてみるなど、現状を知って欲しいです。

そして、あらたにペットを迎えたいと思ったら、飼い主のいない犬や猫(つまり、保護犬、保護猫)を引き取るという選択も考えてください。

よく子犬、子猫じゃないと、人に懐かないと誤解されますが、そんなことはありません。人間だって、子どもの時しか友達ができないなんて、あり得ないでしょう?大人になっても、友達はできます。保護犬、保護猫の多くは成犬、成猫ですが、何歳であっても飼い主と絆を結ぶことができます。むしろ、自分の年齢にあった犬や猫と出会うことができるのが、保護犬、保護猫のよいところです。年を取ったら、自分と同じくらいの年齢の動物と暮らすほうが気持ちが通じ合います」と教えてくれた。

山田さんは犬と猫のことを「同じ地球に生まれたいのちの仲間」と語っていた。その仲間が苦難に陥っていたら、手を差し伸べるのが、同じ仲間の役目である。仲間のためにできることは何か、もう一度静かに考えたい。

代表理事 山田あかね さん
(映像作家)
2010年愛犬を亡くしたことをきっかけに、犬と猫の命をテーマにした作品を作り始める。
主な作品に映画「犬に名前をつける日」(2015)、映画「犬部!」(脚本・2021)、「ザ・ノンフィクション 犬と猫の向こう側」(2018・フジテレビ)「ザ・ノンフィクション 花子と先生の18年」(2020・フジテレビ)「犬は愛情を食べて生きている」(光文社・2021)など。元保護犬、ハルと暮らす。

ハナコプロジェクト HANAKO Project (hana-pro.com)
一般社団法人 ハナコプロジェクト(@hanako_project) • Instagram写真と動画
飼い主のいない犬と猫へ医療費を届ける|ハナプロサポーター(一般社団法人 ハナコプロジェクト 2022/11/20 公開) – 継続寄付 READYFOR

文/柿川鮎子

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