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80億円投資家・テスタさんに聞く、つみたてNISAから資産を1億円まで増やす方法

2023.11.19PR

多くの日本人が持っている「年間2%損する金融商品」とは?

 正しい投資を継続すれば資産が増えるといっても、やはり「お金が減るのは怖い」と言って投資をしない人も多くいます。僕としては、そっちのほうが怖い。「投資をしない」ということは、実は「円に全額投資している」ということを知ってほしいと思います。政府はインフレ目標を2%としています。これはつまり「円の価値を毎年2%下げたい」ということ。政府が円の価値を下げることを目標にしているのに、なぜ円で持つのでしょう? 実際、気づけばこの数年でどれだけ物価が上昇したでしょうか。

 銀行に預けていると「100円」という額面から減ることはありませんが、物価が2%上昇しているのなら、金利が2%以上ついていないと実質的にはお金は減っています。現在の定期預金金利は高くても0.3%程度ですから、到底これに及びません。

 この円の特性を理解せず「額面が減ってないからお金は減ってない」と勘違いしてしまっている人が多いように感じます。

 投資商品にはドルや金、不動産など様々なものがありますから、円だけで持っているより、そういった商品や資産にお金を振り分けたほうが実は安全です。適切な投資は、円だけ持つよりもむしろ資産減少のリスクを下げるのです。

 投資を始めることで、自分のこと、社会のこと、いろんなことが見えてきます。以前、「老後2000万円問題」が話題になりましたが、なぜ新NISAでは生涯投資できる上限額が増加し、1800万円に設定されているのか。これは「もう面倒を見切れなくなってしまったので、老後資金は自分で作ってほしい」という国からのメッセージだと思います。

 そのきっかけとしてNISAを活用して、まずは無理のない金額から始めてみてほしいと思います。正しい投資を続ければ、「資産1億円」くらいなら誰でもいけると思いますよ。

テスタさんが伝授する投資の鉄則5か条

1. 自分の長所を生かした投資をしよう

僕のようにデイトレなら日経新聞を読んでいなくてもトレードで勝てるし、ファンダメンタルズ投資が得意な人は『四季報』を読み込んでいるはず。自分の長所を生かした投資スタイルを確立してください。

2. 投資はギャンブルじゃない。〝祈ったら負け〟と心得よ

投資で勝ち続けるには〝運の要素〟を排除する必要があります。冷静に企業や相場の状態を分析し、時には冷静に損切りする判断をくだす必要があります。「上がってほしい」「下げた分を戻したい」と祈った時点で負けです。

3. 投資は〝ドキドキしてはいけない〟ものである

少額の投資だとおもしろいと思えないが、自分にとって大きな額を投資して初めておもしろいと思う……でも、それはギャンブルです。投資して〝ドキドキ〟しない金額でやることによって、常に冷静な判断がくだせます。

4. いくら勝ちたいなどの目標を作ってはいけない

「毎日〇万円勝つ」「毎月〇%増やす」と目標を作っても、相場はいい時も悪い時もあるので達成できないことがあります。無理に実現しようとすると、間違ったトレードの原因になるのでやめたほうがよいでしょう。

5.「投資しない=円に投資している」と自覚せよ

「投資をしない」ということは、リスクを取っていないのではなく、「円に100%投資している」ということ。政府が2%の物価上昇を目指している以上、銀行に預けているだけではお金の実質的な価値は年々減っています。

取材・文/向井翔太

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DIME12月号 価格790円(税込) 

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