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「パターンオーダー」って何?覚えておきたいオーダースーツを仕立てる時の流れと基礎知識

2023.11.04

オーダースーツの仕立て方法の中でも、比較的挑戦しやすいのが『パターンオーダー』です。パターンオーダーの特徴やメリット・デメリット、基本的な仕立ての流れを紹介します。パターンオーダー以外の仕立て方法も確認し、知識を深めましょう。

パターンオーダーとは?

パターンオーダーは、オーダースーツの仕立て方法の一種です。メリットと併せて、パターンオーダーの特徴を紹介します。

ベースを体形に沿って調整するオーダー方法

実際に見本を着用できるパターンオーダーは、仕上がりをイメージしやすいのが特徴です。近いサイズのベースとなるゲージ服(サンプル)を選び、着丈・袖丈などの細かい部分を調整し、より自分の体形に合うように補正します。

比較的リーズナブルな価格で、フィット感が高く、好みのデザインに近いスーツに仕上がる傾向にあります。既製品のベースを補正する方法なので、オーダースーツの中では納期が早いのもメリットです。

体形に近いベースの選択肢は限られるため、オーダースーツに慣れていない人も比較的スムーズに仕立てを依頼できるでしょう。

パターンオーダーの基本的な流れ

採寸のイメージ

(出典) pixta.jp

パターンオーダーの基本的な流れを把握しておくと、より効率的にスーツを作成できます。実際の流れは店舗によって異なるので、一つの例として参考にしましょう。

カウンセリングで希望を伝える

専門スタッフとのカウンセリングでは、どのような仕上がりにしたいのか希望を伝えます。好みのデザインや予算と併せて、体形の特徴を伝えると、悩みをカバーできるベースを提案してもらえるでしょう。

特に初めてオーダースーツを頼む場合は、イメージを言葉で説明するのが難しい傾向にあります。希望に近いスーツの画像などを持参すると、仕上がりのイメージをスタッフと共有できます。

カウンセリングは自分好みのスーツを作るための大切なプロセスなので、事前に相談したい内容をメモにまとめておくとよいでしょう。

生地・デザインを選ぶ

カウンセリングが終わると、希望するスーツのイメージに合う生地や、シルエットが決まるデザイン(型紙)を選択します。

選ぶ生地やデザインによって価格が異なるため、費用がかさむケースも少なくありません。費用の負担を抑えたい人は、カウンセリングの段階でスタッフに、予算を超えたくない旨を伝えておきましょう。

店舗によって異なるものの、イギリスをはじめとする国外のインポートブランドの生地が選べるケースもあります。生地やデザインを重視する場合は、スタッフに相談しながら素材・柄を選ぶのもおすすめです。

採寸

生地やデザインが決まったら、ベースとなるゲージ服(サンプル)を着用して採寸し、着丈・袖丈などのサイズを体形に合わせて微調整します。

スーツの仕上がりに関わるため、採寸を担当する専門スタッフが調整した方がよい部分をアドバイスしてくれるケースが一般的です。ただし視覚では全てを把握しきれないため、着心地が悪いと感じたり違和感があったりする場合は、スタッフにきちんと伝えましょう。

オプションを選ぶ

最後に、ボタン・ステッチ・裏地といった細部のオプションを選びます。

選択するオプションによって全体的なイメージが大きく変わる上に、機能性にも少なからず影響します。着心地の良い自分好みのスーツに仕上がるように、じっくりと選びましょう。

センスに自信がなかったり、選択肢が多かったりする場合には、経験豊富なスタッフのアドバイスを参考に選ぶのがおすすめです。

パターンオーダー以外の種類もチェック

トルソーにスーツを着せる

(出典) pixta.jp

パターンオーダー以外の仕立て方法には、『フルオーダー』『イージーオーダー』があります。パターンオーダーとの違いを踏まえ、それぞれの特徴を紹介します。

フルオーダー

細かく採寸し、型紙を含めて個人の体形に合ったスーツを仕立てる方法が『フルオーダー』です。パターンオーダーよりも細かな体形補正が可能で、体にフィットする仕上がりが期待できます。

フルオーダーには、全てのプロセスを専門の職人が担当する『ハンドメイド』と、単純作業の部分に機械を取り入れた『マシンメイド』があります。どちらもパターンオーダーよりは費用がかかりますが、ハンドメイドの方がさらに高額です。

また、ハンドメイドは1着ずつ職人が手作業で仕上げるため、完成までに長い時間を要します。店舗によって異なるものの、全て手縫いで作る場合は半年近くかかるケースも珍しくありません。フルオーダーを希望する場合は、必要な費用・期間も踏まえて、ハンドメイドかマシーンメイドを選択しましょう。

イージーオーダー

『イージーオーダー』は、パターンオーダーとフルオーダーの中間に位置する仕立て方法です。パターンオーダーと同じく、既製品の型紙を基にして補正します。

パターンオーダーの補正は着丈・袖丈などに限られていますが、イージーオーダーでは肩部分の補正も可能です。また、パターンオーダーよりもオプションが多く、襟元やポケットのデザイン・カットを選べる場合もあります。

イージーオーダーに対応できる店舗は豊富で、サービスの内容もさまざまです。店舗によって選択の幅が異なるため、依頼前に詳細を確認すると安心でしょう。

構成/編集部

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