自動サイフォン式コーヒーメーカーでより手軽に味わう
サイフォン式コーヒーの抽出方法の特徴である「浸漬式」を実現するべく、タイガー魔法瓶が2023年1月に発売した自動サイフォン式コーヒーメーカー「Siphonysta(サイフォニスタ)」は、サイフォン式コーヒーを自宅で、さらに手軽に楽しめる。
従来のサイフォン式と構造は異なり、上のシリンダーにセットした水が下のシリンダーに降りてコーヒー粉を浸漬し、再び上シリンダーに上がる仕組みとなっている。
実際に抽出してみたところ、サイフォン式独特の「ポコポコ」といった沸騰感は健在でひとまず満足。さらに好みの味わいをいろいろと調整できるところに驚いた。
まず、「風味」と「濃さ」が各3段階ずつ調整できるようになっている。
そして、「Dual Temp Brewing Method(2段階温度抽出法)」という抽出中に湯温を切り替える独自の抽出法を搭載しており、湯温を高温から低温に切り替えることで、雑味を抑えつつ甘みなども引き出すことができる。
これらをボタンを押すだけで調整でき、全部で10通りのコーヒーを抽出できるという。
ホットで淹れてみたところ、ドリップ式コーヒーと比べて、華やかな香りやスッキリとした味わいがより楽しめた気がした。
「サイフォン式コーヒーは縁遠い」と思っていたユーザーは、この自動化されたサイフォン式メーカーなら手が届きそうだ。ドリップ式の味に飽きがきているなら、試してみてもいいだろう。
【取材協力】
柏倉元太氏
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエで、コーヒーの専門家として活動しています。経済新聞、WEBメディア様から多数掲載されました。コーヒー豆研究所の独自ブランドコーヒー豆「ラボカフェ」も販売中。
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文/石原亜香利