今夏は、各地で記録的な猛暑が続き、地域によっては10 月上旬まで最高気温が30 度を超える真夏日のところもあり、例年以上にエアコンを使用する機会が多くなる厳しい夏であった。
10 月の中旬以降は、秋の冷たい空気が流れ込んでくることが見込まれ、エアコン暖房が活躍する季節が近づいている。
今年の冬も気になるのは電気代。一般的に夏より冬の方が住まいの電気代は高くなる傾向にある。節電のためにも、フィルター掃除などの簡単なエアコンの手入れがおすすめだ。
実は定期的にエアコンを手入れしている人は多くないのが現状で、ダイキンが2022 年に行ったエアコンフィルターの掃除頻度を尋ねたところ、推奨されている2 週間に1 回の目安で掃除をしている人は全体の1 割程度(12.5%)にとどまった。
夏に使ったエアコンのホコリや汚れをそのままにして次のシーズンを迎えると、運転時、電気代の増加につながることがある。そこでダイキンは、冬本場を迎える前におすすめしたいエアコンの手入れと試運転の方法についてまとめたので、詳細をお伝えしよう。
お手入れ方法1: フィルター掃除で無駄な電気代を抑える
フィルターにホコリが積もっていると、室内機に取り込める空気の量が減ってしまう。室内機の中で暖められる空気の量が減ることで、室内が設定温度に到達するまでに時間が掛かってしまい、その分だけ無駄な電力消費につながるのだ。例えば、フィルターを一年間掃除しないと、約25%の無駄な電気代が発生することもある。
エアコンのフィルター掃除は大切で、ダイキンでは、エアコンを使用する季節は2 週間に1 回のフィルター掃除をおすすめしている。
フィルター掃除の方法は簡単。エアコン前面パネルを開けて、フィルターを取り外し、フィルターについたホコリを吸い取るだけ。
また、フィルターの奥にある熱交換器の汚れもチェックしてみよう。熱交換器にホコリなどの汚れがたまると、カビの発生や嫌なニオイの原因になる可能性もある。
フィルターに比べると、熱交換器の掃除は家庭では難しいので、汚れが目立つようであれば専門のクリーニング業者に相談してみよう。