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正しく説明できる?スーツの裾上げ種類、ダブルとシングルとの違い

2023.11.25

スラックスなどの裾上げ方法には、主にシングル仕上げ・ダブル仕上げの2種類があります。日本で『ダブル』と呼ばれるダブル仕上げの特徴や着用に適したシーンなどを紹介します。裾幅・固定方法などの決め方もチェックし、生活に役立てましょう。

裾上げのダブルとは?

ダブルは日本の表現で、イギリス英語では『turn up』、アメリカ英語だと『cuffed bottoms』のように呼ばれます。まずは、ダブル仕上げの特徴や由来を解説します。

■シングルから誕生したとされる裾上げ方法

スラックスの裾は元々、シングル仕上げが一般的でした。折り返しのあるダブル仕上げは、19世紀末ごろのイギリスで誕生したといわれています。

当時のイギリス貴族は、天候が悪い日にスラックスが汚れるのを避けるため、裾を手でまくり上げていたようです。競馬場・ボート遊びなど、主にカジュアルなシーンで裾をまくり上げるのはイギリスの一般的な流行だったのでしょう。

そのような時代にあって、当時皇太子だったエドワード7世が、最初から裾を折り返した仕立てを依頼したそうです。起源には諸説ありますが、エドワード7世によって裾を折り返した『ダブル仕上げ』が広まったともいわれています。なお、エドワード7世はしゃれものとして知られており、ジャケットとストライプのスラックスを組み合わせた『ディレクターズスーツ』の発案者とされる人物です。

■足元に統一感を出せる

折り返しのあるダブル仕上げのボトムスは、足元にボリュームが出ます。素材を問わず、立体感や重さが感じられるのが特徴です。

スラックスには革靴を合わせるケースが多いので、ダブル仕上げを選ぶと統一感を持たせられます。重厚感のある足元とかっちりとした革靴は相性がよく、クラシカルな雰囲気を演出できるのもメリットです。

少し短めの長さで仕上げると、スニーカー・ローファーとも合わせやすいでしょう。靴の種類をそれほど選ばないダブル仕上げは、裾の長さを変えるだけで違った印象を楽しめます。

スーツの裾上げはダブル?シングル?

スーツの足元

(出典) pixta.jp

スーツの裾上げをする場合、ダブル仕上げ・シングル仕上げのどちらを選ぶとよいのでしょうか?基本的なマナーを、ビジネスシーン・フォーマルシーンに分けて紹介します。

■ビジネスはダブルでも問題ない

日本では、ビジネススーツの裾はシングル仕上げが一般的です。しかし、ビジネスシーンにおいて裾上げに関するルールはなく、ダブル仕上げを選んだからといってマナー違反にはなりません。

ダブル仕上げは、相手にややカジュアルな印象を与える傾向にあります。オフィスカジュアルはもちろん、アクティブな雰囲気を出したいときにもダブル仕上げが向いています。

合わせる靴やジャケットの種類、自分の体形なども考慮し、好きな裾上げ方法を選択しましょう。

■フォーマルはシングルが基本

フォーマルシーンに着用する場合は、シングル仕上げが基本です。カジュアルな雰囲気のダブル仕上げは、冠婚葬祭といった正式な場面にはふさわしくありません。

実際にモーニング・燕尾服のような正礼装は、全てシングル仕上げになっています。ダブル仕上げかを確認されるわけではありませんが、フォーマルシーンではシングルを選択するのがマナーです。たとえビジネス用だとしても、フォーマルシーンに着用する可能性があるのなら、シングル仕上げを選びましょう。

ダブルで裾上げをする際のポイント

スーツの足元

(出典) pixta.jp

ダブル仕上げの場合、裾幅や固定方法、裾の長さはどのように決めるのでしょうか?基本的なポイントを解説します。

■裾幅はバランスを重視

ダブル仕上げは、折り返し部分の裾幅を好みに合わせて選べます。裾幅の一般的な長さは、3.5〜4cm程度です。

細かいルールは決まっていないので、好みや流行に合わせて裾幅の長さを自由に変えられます。全身が映る鏡などで体形や服装とのバランスも確認し、足元が美しく見える裾幅を選びましょう。

小柄な人は裾幅を短くし、背が高い人は幅広にする手もあります。幅広の裾幅にする場合は、4~5cmの間で自分に合う幅を見つけると、軽やかな雰囲気を出せるでしょう。

■裾の固定には糸・ホックが便利

専門店・修理店でダブル仕上げをする際、糸留め・ホック留めで固定するのが主流です。

糸留めは、裾の折り返し部分を糸で縫って固定する方法で、すっきりとした見た目に仕上がります。しかし留め外しに時間がかかり、折り返し部分にホコリがたまりやすいのが難点です。

一方、ホック留めの場合は折り返し部分にホックが付いているため、固定部分をスムーズに外せます。ただしホックが引っかかりやすいので、アイロンをかける際には注意が必要です。

■裾の長さは利用シーンに合わせよう

裾の長さは、以下の3種類から利用シーンに合わせて選ぶのが基本です。

  • ワンクッション
  • ハーフクッション
  • ノークッション

ワンクッションは靴の甲に裾が当たり、生地が少し膨らむ長さです。ハーフクッションだと、ワンクッションよりも短く、靴に触れる程度の長さに仕上がります。ノークッションは、靴に裾が触れないやや短めの長さが特徴です。短めの裾はカジュアルな印象を与えるため、ビジネスシーン・フォーマルシーンではワンクッションかハーフクッションを選ぶとよいでしょう。

その他に、スラックスの幅から長さを選ぶ方法もあります。細身のスラックスは裾がもたつきやすいため、ハーフクッション・ノークッションが向いているでしょう。一方で幅が太いスラックスには、裾が長めのワンクッションがおすすめです。

文/編集部

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