CyberneXは、イヤホン型脳波計「XHOLOS Ear Brain Interface」シリーズに、耳を塞がない貼り付け式の新モデル「XHOLOS Free」を追加し、10月17日より、脳情報活用支援サービス「Works with XHOLOSパートナーシッププログラム」を通じて提供を開始した。
外耳道などから脳波をはじめとする生体情報を取得できるBCIデバイス
「XHOLOS Ear Brain Interface」シリーズは、外耳道などから脳波をはじめとする生体情報を取得できるBCIデバイス(Brain-computer Interface)。従来の脳波計が持つ、装着時の不快感や動作の制約といった課題を解決し、さまざまなシーンで脳波の測定を実現。さらに、同社が提供するBCIプラットフォーム「XHOLOS」やリラックス度分析ソフトウェア「α Relax Analyzer」などと連携することで、脳波の取得から活用までをワンストップで行なうことができる。
今回登場した新モデル「XHOLOS Free」は、耳の後ろに貼り付けることで脳波を取得するBCIデバイス(特許出願済み)。耳を塞がないことで、音楽や映画鑑賞・会話・運転中など、他の活動と併用することができるうえ、本体重量17gという軽量設計により、快適な装着感を実現。長時間の計測においてもストレスがかからないため、より自然な状態での計測が可能となる。
しかも、電極を皮膚に密着して固定させることで、より高いノイズ耐性を持ち、動きや活動を制限することなく、作業中や軽度な運動などのさまざまな環境下で安定した脳波データを取得することが可能となったとのこと。体動ノイズは、同社比約50%低減を確認したという(イヤホン型モデル「XHOLOS Sounds」との比較。屈伸運動・首振り・発話・歩行など)。
なお、電位取得性能については、研究用脳波計との同時装着実験で相関0.82(Oz)の電位取得性能を確認したとのこと。2台の使用で左右同時に装着することもできるため、右と左それぞれの耳の裏から取得した脳波の比較もできるという。
電極については、積水化成品工業との共同開発によるディスポーザブル電極を採用。これにより、信号の安定に要する時間が短縮され、即座に計測を開始できるとのこと。また、電極は使い捨てであるため、常に清潔な状態で使用することが可能だ。
XHOLOS SoundsとXHOLOS Freeの主な仕様
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構成/立原尚子