キヤノンは、「EOS Rシステム」の交換レンズ「RFレンズ」の新製品として、プロ・ハイアマチュア向けの超広角ズームレンズ「RF10-20mm F4 L IS STM」を10月27日に発売する。価格はオープン。キヤノンオンラインショップでの販売価格は376,200円。
「RF10-20mm F4 L IS STM」は、一眼カメラ用交換ズームレンズにおいて世界初(※1)の焦点距離10mmを実現した小型軽量な超広角ズームレンズ。「RFマウント」の特徴である大口径・ショートバックフォーカスを生かした設計により、小型・軽量化とズーム全域で画面の中心部から周辺部までの高画質を実現。またレンズ内光学式手ブレ補正機構を搭載し、低速シャッターでも手持ちで夜景撮影や長秒撮影が可能だ。
焦点距離10mmから20mmの超広角撮影とズーム全域での高画質を実現
焦点距離10mmの超広角撮影を実現することで、限られた空間や建物内で周囲を広く写し込んだ撮影や、広大な風景、天体などでのダイナミックな遠近感を生かした表現が可能。さらに、焦点距離20mmまでをカバーすることで、静止画だけでなく動画でもズームを生かした自由度の高い写真・映像表現を実現する。
また、「スーパーUDレンズ」1枚、「UDレンズ」3枚を含む12群16枚のレンズを効果的に配置することにより、ズーム全域で色収差を補正し、色にじみの少ない高画質な描写を可能とし、さまざまなシーンでの撮影に対応する。
手ブレ補正機構の搭載に加え広角特有の画像周辺のブレを補正する周辺協調制御(※2)に対応
レンズ内光学式手ブレ補正機構により5.0段(※3)の手ブレ補正効果を実現するほか、ボディー内手ブレ補正機構を搭載しているEOS Rシリーズのカメラとの組み合わせでは協調制御を実現し、「EOS R3」(2021年11月発売)装着時には6.0段(※4)の手ブレ補正効果を発揮。さらに、広角特有の画像周辺のブレを改善する周辺協調制御にも新たに対応し、夜景撮影などの手ブレが発生しやすいシーンにおいても快適な撮影を実現する。
機動性に優れた小型・軽量設計とLレンズならではの信頼性を両立
「RFマウント」の特長である大口径・ショートバックフォーカスと、カメラ側の歪曲収差補正を生かした設計により大幅な小型・軽量化を実現。「EF11-24mm F4L USM」(2015年2月発売)と比較して、質量を約1,180gから約570gに軽量化、全長を約132mmから約112mmに短縮し、優れた機動力を発揮する。
さらに、マウント部、コントロールリング、フォーカスリングなどに防じん・防滴構造を採用することで、小型・軽量設計とLレンズならではの信頼性を両立している。
※1 2023年10月10日現在。AF対応35mm判サイズの一眼カメラ用交換ズームレンズ(魚眼レンズを除く)において。キヤノン調べ。
※2 「EOS R5」(2020年7月発売)のみ対応。2023年10月11日時点。動画電子ISがオフ時に自動的に発動される。
※3 焦点距離20mm、「EOS R」(2018年10月発売)使用時、CIPA規格に準拠(Yaw/Pitch方向)。
※4 焦点距離20mm、CIPA規格に準拠(Yaw/Pitch方向)。
製品情報
https://cweb.canon.jp/eos/rf/lineup/rf10-20-f4l/
構成/立原尚子